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2007.12.09 Sun 11:56:47
ここどこー!都会こわすぐるー!ないちゃうんだ ぜ !帰りたいんだぜ…!
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2007.12.09 Sun 11:38:27
都会こわすぐる…!
2007.12.09 Sun 08:50:16
甘っちょろいだけの愛なんて、要らないよ。殺しあって、嘘の無くなった、真の愛を、ください。
なんだこの気持ち悪さ。
なんだこの気持ち悪さ。
2007.12.09 Sun 08:11:18
きもちわるい。なんかこう、なんか、詰まった感じがあるので、吐いてみようと努力してみましたが、ちょっと無理そうだったので放置です。うーきーもーちーわーるーいー。はきそうはきそう。おえええええええええ。
2007.12.09 Sun 00:53:19
密室が苦手だ。閉鎖的で、冷たくて、暗くて、独りぼっちなあの感覚が、世界に残されているのが自分だけのようで。そして、その閉ざされている扉がいつ開くのか判らない不安定さが、とても苦手なのだ。落ち着かなくなり、前後不覚に陥る。
ヨルが来るのが怖い。ヨルが来れば家人が帰ってくる。それが、酷く、怖い。けれど逆に、いっそずっとヨルならいいとも思う。麻痺してしまった感覚が、思考が、正常に戻ることはない。そうすればきっと、閉ざされた空間やヨルを怖いと思うことは無くなるのだから。…唯、『狗』は、ヨルというものが実際にはどういうものなのかは全く知らない。それが、閉ざされた空間だ。『狗』の居る部屋には窓がない。だから『ヨル』が、『ヤミ』が、どういうものなのかは判らない。家人達が、『主』達が帰ってくるのが『ヨル』で、詰まり、だから、その「家人達が帰ってくる『ヨル』が」怖いのだ。他の『ヨル』は知らない。『ヨル』は暗く、狭く、寒いもの。
ガタリ、と、扉の開く音がした。家人達が。主達が、帰ってきた。ああ、怖い『ヨル』が始まる。
* * *
とてもきれいな音楽が聴こえる。隣の協会の賛美歌か?眩しい。窓から溢れてくる木漏れ日のせいだ。うっすらと目を開けると窓際に鳥がいるのが見える。餌箱に入っているパンを食べに来ているのだろう。ということは、既に餌箱に餌を入れに来た奴が居る、ということだ。今は何時だろうか。壁に掛かっている時計を見ようとして、人の姿を見つけた。
「お、起きた。ナルト、お前今日は早く起きるーっつってなかったっけか?」
からかうよう声色に、ゆっくりと焦点を合わせていく。よく知ったこのお調子者の声は…。そこにいたのは。
「き…ば…?っつあ------…!」
声の主を視認した途端に、頭を鈍器で殴られたような痛みが襲ってきて、ナルトその頭を腕で抱え込んだ。上から笑い声がする。睨みつけると、さらに頭に痛みが走る。目の前に星が降るようだ。
「ばーか、飲み過ぎなんだよ」
「うっせー…」
金の髪をぐしゃりと混ぜられる。キバの『飲み過ぎ』と言う言葉を切欠に、昨日の飲み会を反芻し、朧気ながら思い出す。確かに、久しぶりの飲み会で、羽目を外してえらく飲んだ覚えは、ある。ビールビンを5本程開けたような記憶も、ある。唯、そこまでだ。そこまでの記憶しか、ない。
「あー…キバー…、今、何時だってばー…?」
ズキズキと痛みの続く頭を庇いながら問うと、キバはにい、と口角だけを上げて笑った。八重歯が見える。
「なんだってばよ…」
「リナが出ていくのって何時だっけなあ、ナルト」
「…まさか…」
「俺は、起こしたんだぜ?」
不適な笑みのまま、キバがこちらへ時計を向ける。
「寝坊したああああああ!」
***
「やーっぱり寝坊した!」
「うぅ…悪いってばよ…」
ヨルが来るのが怖い。ヨルが来れば家人が帰ってくる。それが、酷く、怖い。けれど逆に、いっそずっとヨルならいいとも思う。麻痺してしまった感覚が、思考が、正常に戻ることはない。そうすればきっと、閉ざされた空間やヨルを怖いと思うことは無くなるのだから。…唯、『狗』は、ヨルというものが実際にはどういうものなのかは全く知らない。それが、閉ざされた空間だ。『狗』の居る部屋には窓がない。だから『ヨル』が、『ヤミ』が、どういうものなのかは判らない。家人達が、『主』達が帰ってくるのが『ヨル』で、詰まり、だから、その「家人達が帰ってくる『ヨル』が」怖いのだ。他の『ヨル』は知らない。『ヨル』は暗く、狭く、寒いもの。
ガタリ、と、扉の開く音がした。家人達が。主達が、帰ってきた。ああ、怖い『ヨル』が始まる。
* * *
とてもきれいな音楽が聴こえる。隣の協会の賛美歌か?眩しい。窓から溢れてくる木漏れ日のせいだ。うっすらと目を開けると窓際に鳥がいるのが見える。餌箱に入っているパンを食べに来ているのだろう。ということは、既に餌箱に餌を入れに来た奴が居る、ということだ。今は何時だろうか。壁に掛かっている時計を見ようとして、人の姿を見つけた。
「お、起きた。ナルト、お前今日は早く起きるーっつってなかったっけか?」
からかうよう声色に、ゆっくりと焦点を合わせていく。よく知ったこのお調子者の声は…。そこにいたのは。
「き…ば…?っつあ------…!」
声の主を視認した途端に、頭を鈍器で殴られたような痛みが襲ってきて、ナルトその頭を腕で抱え込んだ。上から笑い声がする。睨みつけると、さらに頭に痛みが走る。目の前に星が降るようだ。
「ばーか、飲み過ぎなんだよ」
「うっせー…」
金の髪をぐしゃりと混ぜられる。キバの『飲み過ぎ』と言う言葉を切欠に、昨日の飲み会を反芻し、朧気ながら思い出す。確かに、久しぶりの飲み会で、羽目を外してえらく飲んだ覚えは、ある。ビールビンを5本程開けたような記憶も、ある。唯、そこまでだ。そこまでの記憶しか、ない。
「あー…キバー…、今、何時だってばー…?」
ズキズキと痛みの続く頭を庇いながら問うと、キバはにい、と口角だけを上げて笑った。八重歯が見える。
「なんだってばよ…」
「リナが出ていくのって何時だっけなあ、ナルト」
「…まさか…」
「俺は、起こしたんだぜ?」
不適な笑みのまま、キバがこちらへ時計を向ける。
「寝坊したああああああ!」
***
「やーっぱり寝坊した!」
「うぅ…悪いってばよ…」
2007.12.09 Sun 00:52:46
どうしたって叶わないのなら、これを恋として望んだってかまわないはずだろうよ。
目の前でイチャつくな。腹が立つ
伸ばしてきていた手を悉く振り払って、気がつけば幾年月が過ぎ去っていた。過去こそ振り返らないけれど、その過去を振り返らなければ己の間抜けさ加減に収集がつかないことも、また振り返ったところでこの自分の居ない間に積み上げられた不自然なほど自然な関係が崩れないことも、サスケは知っている。
知っているからこそ突きつけられた二択、自己嫌悪と自己崩壊の二択のどちらも選ぶことなく見出した三択目の自己抑制である。どこまでいっても結局自分のせいであることは嫌と言うほど解っているけれど築き上げられた行きし過ぎた友情だか屈折した愛情だかに嫉妬するくらいは赦していただきたい。過去を悔やむわけではないけれども、だ。
俺はお前を愛していたのに。
そんな恨みがましいこと、死んでもいってなどやりはしない。望んでもいないだろうからな。ただ、過去に愛していたことは知っておいてくれ、と、こちらは女々しいな。嘆息したところで、目の前の有害者達は聞く耳持たず、であるわけだけれども。
さて、では、この浄化も昇華もされなかった想いに名前をつけるとしたらなんだろうか。
ああ、くそったれ。
「どうしたの、サスケくん百面相よ珍しい」
どうしたのもこうしたのもねえよ、心で悪態をついて言葉にするのは『ああ』の一言。馬鹿馬鹿しいな。こんな会話すら、なんだか懐かしく感じるだなんて。
「あ、サクラちゃん、サクラちゃん、前に教えてもらったリンゴのパイさ、こないだ作ったってばよ」
「おいしくできた?」
「すっげー甘くて、旨かったってば」
恋乞いし愛与いし。
浄化も昇華もされなかった想いに名前をつけるとしたら、これは恋で良い。欲するだけだ。与えることなどままなるものか。叶わないのが解っている。見返りを求めるわけではないけれど、一方的なこれはまさしく、恋だ。そんなことは理解できている。
「ウスラトンカチ…」
転げ出た言の葉に、ナルトが吠えた。なんだってばよ、お前それはあれじゃないか。それを代名詞として認可していると公言しているようなものじゃないか。サスケにしてみればそれは理解できているくせにまるで未練丸出しの自分に言った言葉で、それに反応を返される、なんて、止めてくれ、嬉しくなってしまうから。
「サスケくん、渡さないから」
「なにを、だ」
「この位置を、よ。渡さないから」
ニコリと微笑まれて、それが宣戦布告と気付く。渡さないから。
「しばらくは、そうね、アップルパイで繋ぎ止めておけるわね」
ああ、笑顔が綺麗だ。馬鹿か。サクラ、そんな顔をするな。恋、をして、しまうから。
「サスケくんは惚れやすいのよね」
「え、お前、好きな人居るんだってば…!?」
「サクラ」
「あら良いじゃないの」
目の前でイチャつくな。腹が立つ
伸ばしてきていた手を悉く振り払って、気がつけば幾年月が過ぎ去っていた。過去こそ振り返らないけれど、その過去を振り返らなければ己の間抜けさ加減に収集がつかないことも、また振り返ったところでこの自分の居ない間に積み上げられた不自然なほど自然な関係が崩れないことも、サスケは知っている。
知っているからこそ突きつけられた二択、自己嫌悪と自己崩壊の二択のどちらも選ぶことなく見出した三択目の自己抑制である。どこまでいっても結局自分のせいであることは嫌と言うほど解っているけれど築き上げられた行きし過ぎた友情だか屈折した愛情だかに嫉妬するくらいは赦していただきたい。過去を悔やむわけではないけれども、だ。
俺はお前を愛していたのに。
そんな恨みがましいこと、死んでもいってなどやりはしない。望んでもいないだろうからな。ただ、過去に愛していたことは知っておいてくれ、と、こちらは女々しいな。嘆息したところで、目の前の有害者達は聞く耳持たず、であるわけだけれども。
さて、では、この浄化も昇華もされなかった想いに名前をつけるとしたらなんだろうか。
ああ、くそったれ。
「どうしたの、サスケくん百面相よ珍しい」
どうしたのもこうしたのもねえよ、心で悪態をついて言葉にするのは『ああ』の一言。馬鹿馬鹿しいな。こんな会話すら、なんだか懐かしく感じるだなんて。
「あ、サクラちゃん、サクラちゃん、前に教えてもらったリンゴのパイさ、こないだ作ったってばよ」
「おいしくできた?」
「すっげー甘くて、旨かったってば」
恋乞いし愛与いし。
浄化も昇華もされなかった想いに名前をつけるとしたら、これは恋で良い。欲するだけだ。与えることなどままなるものか。叶わないのが解っている。見返りを求めるわけではないけれど、一方的なこれはまさしく、恋だ。そんなことは理解できている。
「ウスラトンカチ…」
転げ出た言の葉に、ナルトが吠えた。なんだってばよ、お前それはあれじゃないか。それを代名詞として認可していると公言しているようなものじゃないか。サスケにしてみればそれは理解できているくせにまるで未練丸出しの自分に言った言葉で、それに反応を返される、なんて、止めてくれ、嬉しくなってしまうから。
「サスケくん、渡さないから」
「なにを、だ」
「この位置を、よ。渡さないから」
ニコリと微笑まれて、それが宣戦布告と気付く。渡さないから。
「しばらくは、そうね、アップルパイで繋ぎ止めておけるわね」
ああ、笑顔が綺麗だ。馬鹿か。サクラ、そんな顔をするな。恋、をして、しまうから。
「サスケくんは惚れやすいのよね」
「え、お前、好きな人居るんだってば…!?」
「サクラ」
「あら良いじゃないの」
2007.12.09 Sun 00:52:12
*ナルト、サクラ、サスケ、巫女の護衛任務
「ええええ、ばあちゃん、それってば暗部の任務じゃねえってばよー!」
「ナルト、五月蝿い。師匠、その、護衛する方は…?」
「鬼乃国」
「んー?どっかで聞いたことあるってばよ」
「っ、もしかして、師匠、」
「鬼乃国の巫女、紫苑。それが、お前達が護衛する巫女の名だ」
「ふん、聞いたことねえな」
「紫苑…?…て…あの紫苑だってば…?!」
「まあ恐らくその紫苑だろうな」
「…?」
「サクラちゃん、サクラちゃん!」
「紫苑さん…か…久しぶりに聞く名前…ね、ナルト」
「なっつかしー!何年前だってば?!」
「私たちが15の時だから…5年?」
「サスケ、浮かない顔だね?」
「…」
*巫女、紫苑
*久しぶりの再開
「紫苑!」
「…なると…サクラ…?」
「おう!」
「…っ、久しぶりね…!5年ぶり?会いたかった!」
「…」
「どうしたの?二人とも、固まっちゃって」
「…お前本当に紫苑か…?」
「?当たり前でしょ?なんで?」
「いや、その、なあ、サクラちゃん」
「言葉使いが…」
「言葉使い?…こちらの方が喋り安いか?どうにも、わからんのじゃ」
「紫苑!」
「本当に久しぶりじゃな。…そっちの黒いのは、何じゃ?」
「うちはサスケ、オレ達の仲間だってばよ」
「お初にお目にかかります、鬼乃国の巫女殿」
「…木の葉の忍にしては…礼儀正しいが…ナルト、コイツ、気色悪いぞ」
「紫苑解ってるぅ!あー、相変わらずの毒舌でなんか、紫苑ーっつう気がするってば」
「ネジやゲジマユは元気か?」
「はい、紫苑さんによろしく、と、言付かってきました」
「サクラは相変わらず、か?」
「怪力だったら増してるってばよ!」
「ナルト、あんた意外と命知らずよね。あ、意外でもないか」
「サクラちゃん?笑顔と鳴らしてる指のギャップが怖いってばよ…?」
*
「ええええ、ばあちゃん、それってば暗部の任務じゃねえってばよー!」
「ナルト、五月蝿い。師匠、その、護衛する方は…?」
「鬼乃国」
「んー?どっかで聞いたことあるってばよ」
「っ、もしかして、師匠、」
「鬼乃国の巫女、紫苑。それが、お前達が護衛する巫女の名だ」
「ふん、聞いたことねえな」
「紫苑…?…て…あの紫苑だってば…?!」
「まあ恐らくその紫苑だろうな」
「…?」
「サクラちゃん、サクラちゃん!」
「紫苑さん…か…久しぶりに聞く名前…ね、ナルト」
「なっつかしー!何年前だってば?!」
「私たちが15の時だから…5年?」
「サスケ、浮かない顔だね?」
「…」
*巫女、紫苑
*久しぶりの再開
「紫苑!」
「…なると…サクラ…?」
「おう!」
「…っ、久しぶりね…!5年ぶり?会いたかった!」
「…」
「どうしたの?二人とも、固まっちゃって」
「…お前本当に紫苑か…?」
「?当たり前でしょ?なんで?」
「いや、その、なあ、サクラちゃん」
「言葉使いが…」
「言葉使い?…こちらの方が喋り安いか?どうにも、わからんのじゃ」
「紫苑!」
「本当に久しぶりじゃな。…そっちの黒いのは、何じゃ?」
「うちはサスケ、オレ達の仲間だってばよ」
「お初にお目にかかります、鬼乃国の巫女殿」
「…木の葉の忍にしては…礼儀正しいが…ナルト、コイツ、気色悪いぞ」
「紫苑解ってるぅ!あー、相変わらずの毒舌でなんか、紫苑ーっつう気がするってば」
「ネジやゲジマユは元気か?」
「はい、紫苑さんによろしく、と、言付かってきました」
「サクラは相変わらず、か?」
「怪力だったら増してるってばよ!」
「ナルト、あんた意外と命知らずよね。あ、意外でもないか」
「サクラちゃん?笑顔と鳴らしてる指のギャップが怖いってばよ…?」
*
2007.12.09 Sun 00:51:46
「ナルトは暗い部屋じゃ眠れねえんだ」
「き、ば、気持ち悪いっ…てば、よ」
「サクラ呼ぶからちっと待ってろ」
「あー…マジ、ありえね…吐きそうだってば…、電気、消したのサスケか…?」
「暗い部屋が怖い、なんて、ガキかテメエは」
「バーカ」
「何がだ」
「ナルトを良く知りもしねえで、あんまり適当なこと言ってんじゃねえぞ、劣悪種」
「喧嘩売ってんのか?高く買うぜ」
「冗談。だれがそんなめんどくせーことするかよ」
「ナルト、あんたまだ怖いの?」
「サクラ、ちゃん」
「なかなか治らないわね、あんたの心的外傷は」
「ごめ、」
「謝らないの。大丈夫よ、あんたの大好きなサクラちゃんが来たんだから、ちょっと待っててね?…シカマル、ナルト看てて」
「あいよ」
「サスケくん、ちょっと来て」
「なんだ」
「ナルトの傷は、サスケくんの傷と同じくらい…いいえ、もっと深い。あの子に闇を見せないで。出来ないなら近寄らない方がいいわ、絶対」
「随分過保護なんだな」
「おあいにく様、そんなこと私たちが一番解ってるわ。それに、この状況を打破できるとしたらサスケくんだけなんだと思う。でも、止めて」
「…訳は」
「私たちからあの子を取り上げないで。愛する覚悟も、つきつめる覚悟もないくせに、浚って怖そうとしないで。すごく、殴り殺したくなるから」
「心配しなくても俺はあいつにそんな気持ちはもってねえし、あいつもだろ」
「心変わりなんていつあるかわからないのよ?絶対はありえない。だからこそ釘を刺しておかないとね」
「おい、サクラ!」
「今行く!…じゃ、サスケくんさようやら、また明日」
「き、ば、気持ち悪いっ…てば、よ」
「サクラ呼ぶからちっと待ってろ」
「あー…マジ、ありえね…吐きそうだってば…、電気、消したのサスケか…?」
「暗い部屋が怖い、なんて、ガキかテメエは」
「バーカ」
「何がだ」
「ナルトを良く知りもしねえで、あんまり適当なこと言ってんじゃねえぞ、劣悪種」
「喧嘩売ってんのか?高く買うぜ」
「冗談。だれがそんなめんどくせーことするかよ」
「ナルト、あんたまだ怖いの?」
「サクラ、ちゃん」
「なかなか治らないわね、あんたの心的外傷は」
「ごめ、」
「謝らないの。大丈夫よ、あんたの大好きなサクラちゃんが来たんだから、ちょっと待っててね?…シカマル、ナルト看てて」
「あいよ」
「サスケくん、ちょっと来て」
「なんだ」
「ナルトの傷は、サスケくんの傷と同じくらい…いいえ、もっと深い。あの子に闇を見せないで。出来ないなら近寄らない方がいいわ、絶対」
「随分過保護なんだな」
「おあいにく様、そんなこと私たちが一番解ってるわ。それに、この状況を打破できるとしたらサスケくんだけなんだと思う。でも、止めて」
「…訳は」
「私たちからあの子を取り上げないで。愛する覚悟も、つきつめる覚悟もないくせに、浚って怖そうとしないで。すごく、殴り殺したくなるから」
「心配しなくても俺はあいつにそんな気持ちはもってねえし、あいつもだろ」
「心変わりなんていつあるかわからないのよ?絶対はありえない。だからこそ釘を刺しておかないとね」
「おい、サクラ!」
「今行く!…じゃ、サスケくんさようやら、また明日」
2007.12.09 Sun 00:51:24
眠り姫していればいつか世界は変わって、幸せな時に目を開けたらそこには誰か必要な人が一人で待っているんだろう。幻想だといわれてもそこに確かに夢を見ていて、それで良いと、それで私はお姫さまのままとても幸せに暮らすんだろうと、18歳の頃の話だ。あの時は若かったわね、たった数ヶ月前の話なのに。おかげさまで私は不幸せに幸せです。順風満帆。覗きこむ闇に差し出された手をとって、黒い世界に身を投じた。疲れたのよ。伝家の宝刀よろしくの言葉を吐き出して、私は眠りにつく。
冬の到来と言っても、火の国と呼ばれるこの辺りだ。それほど寒暖の差は激しくなく、身につけた装いも特に変わりはない。
ちらほらと降る紅葉した葉が秋が終わることをそれだけで告げていて、サスケはなかなか手入れの行き届かない庭に目を向ける。かき集めれば芋が焼けるだろうか。基準が居ない人間であることに歯を軋ませ、ついでに元より筋の入っていた額に一本皺を追加した。芋は嫌いではないが、特別好きなわけでもない。芋も、芋を焼くことも好きなのは、只今絶賛遠距離恋愛? 中のウスラトンカチで、今頃は戦渦真っ只中だろう。近頃腕っ節の強い火影が、戦好きな連中が増えて困るのだとこぼしていた。あのウスラトンカチがこれしきの戦いで死にはしないだろうが。
この落ち葉が雪に埋もれる前に帰ってくれば良いとは思う。近年雪が降ったのかと問われれば、それこそ出刃亀だろう。恋愛中かどうかはさておいても、会いたいものは会いたい。随分と素直になるんだな、人間なんて現金なやつだ。目の前に居たら言えないことも言えてしまう思えてしまう。つなぎ止めるのに必要なのは言葉だと解ってはいるけれど、言えないものは言えない。
「寒いな」
誰に言うともなしにぽつりと呟いた言の葉。声にしたのと気配が現れるのはほぼ同時で、柄にもなく少し焦ったようなそれが、庭に降りた。
「原因も過程もわからないんだけれど、兎に角着いてきてくれないかな。悪いけど」
珍しく必死な声色と変わらぬ表情に、いつもと違う何かを感じる。それは、日常か否か? どうせマンセル仲間の居ない日常など非日常と変わらないのだ。
「サクラが倒れたんです」
非日常と変わらないのだ。
「寒ぃってばよ…」
こんな寒さなんてこの国では日単位でざらですよ?寧ろ今日は暖かいくらいです。雪の里からの支給品の毛布は笑えるほどに風通しがよく、木の葉の暖冬な気候で育ったナルトには些か堪える。軽口を叩く雪の連中といえば見るだけでこちらが凍えそうな装いで、ナルトはぶるりと身震いした。
「木の葉はこんな寒くねえの。お前ら基準で考えんなってば!」
冬の到来と言っても、火の国と呼ばれるこの辺りだ。それほど寒暖の差は激しくなく、身につけた装いも特に変わりはない。
ちらほらと降る紅葉した葉が秋が終わることをそれだけで告げていて、サスケはなかなか手入れの行き届かない庭に目を向ける。かき集めれば芋が焼けるだろうか。基準が居ない人間であることに歯を軋ませ、ついでに元より筋の入っていた額に一本皺を追加した。芋は嫌いではないが、特別好きなわけでもない。芋も、芋を焼くことも好きなのは、只今絶賛遠距離恋愛? 中のウスラトンカチで、今頃は戦渦真っ只中だろう。近頃腕っ節の強い火影が、戦好きな連中が増えて困るのだとこぼしていた。あのウスラトンカチがこれしきの戦いで死にはしないだろうが。
この落ち葉が雪に埋もれる前に帰ってくれば良いとは思う。近年雪が降ったのかと問われれば、それこそ出刃亀だろう。恋愛中かどうかはさておいても、会いたいものは会いたい。随分と素直になるんだな、人間なんて現金なやつだ。目の前に居たら言えないことも言えてしまう思えてしまう。つなぎ止めるのに必要なのは言葉だと解ってはいるけれど、言えないものは言えない。
「寒いな」
誰に言うともなしにぽつりと呟いた言の葉。声にしたのと気配が現れるのはほぼ同時で、柄にもなく少し焦ったようなそれが、庭に降りた。
「原因も過程もわからないんだけれど、兎に角着いてきてくれないかな。悪いけど」
珍しく必死な声色と変わらぬ表情に、いつもと違う何かを感じる。それは、日常か否か? どうせマンセル仲間の居ない日常など非日常と変わらないのだ。
「サクラが倒れたんです」
非日常と変わらないのだ。
「寒ぃってばよ…」
こんな寒さなんてこの国では日単位でざらですよ?寧ろ今日は暖かいくらいです。雪の里からの支給品の毛布は笑えるほどに風通しがよく、木の葉の暖冬な気候で育ったナルトには些か堪える。軽口を叩く雪の連中といえば見るだけでこちらが凍えそうな装いで、ナルトはぶるりと身震いした。
「木の葉はこんな寒くねえの。お前ら基準で考えんなってば!」
2007.12.09 Sun 00:51:04
アイアンメイデンのようだ、と思う。アンタどうしてそんな風に私を刺してゆくのかしら、ねえ。がらくたに見えた関係性なら、投げ出してしまいたい。
気付いて欲しい気持ちなら云わなければ伝わらない。は、口で云うだけなら失うものなんてないんだわ、と飲み込んで、サクラはナルトを睨む。視線で人が殺せるなら、死んでしまえとだって思うのに。
サクラちゃんどうしたの、と、おばかが首を傾げた。アンタを好きだって考えてたのよ。
「俺もサクラちゃん好きだってばよ?」
「はいはい、私はアンタのお母さんだからね」
手の掛かる子供なら棄ててしまえばいい? できたら苦労しないわ。
何時の間にか、珈琲をブラックで飲む日がやってくるように、子供は私(母親)の手からすり抜けていく。一人立ちするなら、一人立ちさせてからにして。不安定なままで独り攻防戦は辛すぎるのよ。はいはい、私もアンタ達が好きよ。憎いくらいに、とは云わないけれど。
「アンタもサスケ君も、手間が掛かりすぎるのよ。それさえなければ、母親想いの良い子達なんだけどね」
「サスケ?! サスケと一緒になんてしないでってばよ…!」
「似たもの同士で良いじゃない。苦労はするかも知れないけど」
酷いことを云っている自覚はあるから、もう放っておいてよ。
「アイアンメイデンの中に居るみたいよ。私」
「処女でもないのにか?」
二人目の手の掛かる子供が後ろから呟いた。あら、その理屈で行くと、私バージンロードは歩けないわね。
「任務は終わったの? 彼女のお迎え? 優しいのね、サスケ君たら。私が処女だろうと処女で無かろうと、サスケ君には関係ないんじゃないの? 大きなお世話よ」
「デリカシーか?」
「ああ、安心して、そこは求めてないから」
ぐるりとかき回した珈琲は白く濁っている。大丈夫、まだ私、珈琲はブラックで飲めないから。
「処女だしね、私」
「嘘吐け」
「あら、本当よ? どうせキバかシカマル辺りの予想でしょ? それともサスケ君が勝手に思ってたのかしら?」
気付いて欲しい気持ちなら云わなければ伝わらない。は、口で云うだけなら失うものなんてないんだわ、と飲み込んで、サクラはナルトを睨む。視線で人が殺せるなら、死んでしまえとだって思うのに。
サクラちゃんどうしたの、と、おばかが首を傾げた。アンタを好きだって考えてたのよ。
「俺もサクラちゃん好きだってばよ?」
「はいはい、私はアンタのお母さんだからね」
手の掛かる子供なら棄ててしまえばいい? できたら苦労しないわ。
何時の間にか、珈琲をブラックで飲む日がやってくるように、子供は私(母親)の手からすり抜けていく。一人立ちするなら、一人立ちさせてからにして。不安定なままで独り攻防戦は辛すぎるのよ。はいはい、私もアンタ達が好きよ。憎いくらいに、とは云わないけれど。
「アンタもサスケ君も、手間が掛かりすぎるのよ。それさえなければ、母親想いの良い子達なんだけどね」
「サスケ?! サスケと一緒になんてしないでってばよ…!」
「似たもの同士で良いじゃない。苦労はするかも知れないけど」
酷いことを云っている自覚はあるから、もう放っておいてよ。
「アイアンメイデンの中に居るみたいよ。私」
「処女でもないのにか?」
二人目の手の掛かる子供が後ろから呟いた。あら、その理屈で行くと、私バージンロードは歩けないわね。
「任務は終わったの? 彼女のお迎え? 優しいのね、サスケ君たら。私が処女だろうと処女で無かろうと、サスケ君には関係ないんじゃないの? 大きなお世話よ」
「デリカシーか?」
「ああ、安心して、そこは求めてないから」
ぐるりとかき回した珈琲は白く濁っている。大丈夫、まだ私、珈琲はブラックで飲めないから。
「処女だしね、私」
「嘘吐け」
「あら、本当よ? どうせキバかシカマル辺りの予想でしょ? それともサスケ君が勝手に思ってたのかしら?」