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愛している、だって。笑ってしまう。
くすくす、と声を洩らすと、サスケが此方を据わった目で、非情に見据えた。は、と、今度は嘲笑を浴びせてやる。恐くなんて無いのよ、そんな目。

「愛している、だって?」

誰が、誰を?その気持ちは何処へ向かっているの?ねえ。ねえ。ねえ。答えて御覧なさいよ。苦虫を噛み潰したような顔をして、私を恐ろしく据わった目で睨みつけるあなたの、その気持ちは、何処へ向かっているの?教えてあげましょうか?教えて欲しいのかしら?

「あなたのその気持ちは、何処に向かっているの?」
「お前だ」

お前。
お前?誰の事?

「だれのこと?」

大馬鹿野郎ね、サスケ君たら。昔の聡明だったあなたは何処へ行ったの?ああ、それとも、聡明なあなたなんて、もとより存在しなかったのかしら。

「サスケ、サクラちゃん、俺ってばもう帰っていい?」

欠伸しながら何言ってるのよ。眠いのね、四日寝てないの?そう、ごめんね。もうすこしだけ、此処にいてくれる?

「むー・・・・・仕方ないってばよ・・・・・・・・」

ごめんね。でも、関係者が一人居なくなっちゃったら、困るから。ごめんね。あんたの大好きなサクラちゃんのお願い、聞いて?
馬鹿のサスケ君に向き直る。少し、後ずさった気がするんだけど?

「で、サスケ君、何しに来たの?」
「だから・・・・・・」
「冗談はお断りよ。私、特にその手の冗談は嫌い」
「冗談なんかじゃ・・・・・・・・・・・・・・」

語尾が消えそうよ。どうしたの?どうしたのよ?ああ、隣が気になるのね。そうよね。あなたが本当に好きなのは、その子だものね。でもね。だけどね。その子は、渡さない。その子は、私の子よ。

「サスケ君・・・・・・・・・それじゃあ、仮に、サスケ君の言っている事が真実だと仮定して」
「・・・・・・・・お前・・・・っ」
「とりあえず、よ。とりあえず。仮定して、ね?仮定して、私は、サスケ君のこと好きじゃないの。ごめんね?」

ごめんね。口先だけで。私が好きなのは、あなたの横に居る、その子なの。ねえ、あなたがもし本当に、私を愛しているというなら、あなたが私以上に愛しているその子を、嫁にください。ねえ。

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さっすんが可哀想な感じで、終了。
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