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「あー……くっそ、喉が渇いた……」
「甘いので良ければあるけど、飲むってばー?」
「聞くまでもないんじゃないの、ナルト?」
「そうそう、サスケ君だったら一も二もなく飲むんじゃない?」
「あぁ? 要らねえよ、甘いんだろ?」
「え、だってサスケ君、ナルトが飲んだんだよ?」
「間接キスよ?」
「別に今更ナルトの唾液付いたもん舐めたって楽しくもなんともねえよ」
「その言い方ヤメロ舐めるってゆーんじゃねえってばよきっもちわっりぃなァ!」
「今更、じゃなかったら楽しかったのね」
「じゃあナルト、僕が貰おうかな、ちょうど喉渇いたし」
「おい、サイ、殺すぞ?」
「写輪眼まで出して、サスケ君どんだけ大人気ないのよ……?」
「大人気ない? あのな、自分の恋人の間接キスを許す男がどこにいるんだ」
「きもちわるいー」
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昔あげたかもわからんがあげてないかもしれないのであげておく。みくしで発掘したよ…。

***

 幸せなんてどこにうずまってるかもわッかんない、地雷みたいなもんじゃないの。ンなもん、ンな、不確かなもん、いらないの。私にはアンタが居れば、それでいいの。わかった? 人差し指を突きつけられて、ホールドアップ。えーちょっと待ってくださいってば、だって、ええー。なにがええー、なのよ、わかんないわね、私はアンタを愛してるの。アンタの恋人以上に、アンタの父親以上に、アンタの父親みたいな面してるあのセンセーよりだれよりもアンタをアイシテルの。君が幸せになってくれたら僕も幸せ、なんて、もうね、御伽噺。ワカリマスカ? あのね、あのね、ううんもういいや、わからなくてもいい。アンタが私を幸せにしてくれる必要も、ない。私は私で今、現在、ナウ、進行形で、ちょうしあわせすっごいしあわせドゥーユーアンダースタン? おう、イエス。オーケーはいじゃあそれは何故でしょうか? えええええううんと、えっと、えっと。えええええもううんと、もえっとも要らない。アンタが居るから、此処にいるから、私の前に居るから、私はとっても幸せなの。この幸せが一番。
 サクラちゃんてば漢らしい。あーもー惚れ直すってばよ。うあー愛されてますワカリマスアンダースタンド。でもね、サクラちゃん、俺なんてやめたほうがイイよ。重いよ。女の子には荷が重過ぎるよ。っていうか、俺なんかのどこがいいの。俺ってばサクラちゃん好きだけど、え、イヤイヤサクラちゃん大好きです。そんな恐い顔はノーサンキューだってばよう。

「なにそれ、なにそれ、じゃあ私に男になれっていうの?」
「違うってばよなんか根本的に違うってばよサクラちゃん?!」
「別に良いけど、どうせなら子供生みたいわ。子供だけ生ませて」
「俺と会話をお願いしマス」

 おかしい。だってこのお話の発端は、サイとサクラちゃんが結婚するんだってーわー俺ってばサクラちゃんの幸せ願ってます。まる。だったはず。なのになぜ? サクラちゃんてサイのこと実は嫌いだってば?
 サクラちゃんの一人暮らしのアパートにて、おめでとう、を言っていたナルトは、ちろり、とサクラの隣に座るサイを見た。つまりここには、サイが居るわけだ。なのにサクラちゃんはまるでその人を居ないもののように、真面目な顔して話してる。しかも、幸せなんて要らないときたもんだ。サイはといえば、あいもかわらずニッコニッコしている。くッ少しは動揺したらどうだってばよノーメン!

***

あげたきがする。
ちなみに、あれです。書いたのは一応二千八年の八月らしい。

久しぶりにパソコンからブログ書いたらくそめんどくっせえななんだこれうぜええええええええええええええええええええ!
 ナルトが死んでしまってから、サクラはあまり、笑わなくなった。

「サクラ、サクラ、墓参りに行こう」

 サスケの声に、サクラはニコリと微笑んだ。その顔にはいつからか沢山の皺が刻まれている。いつから? わかりきっている答だ。
 サイとサスケが傍らについて、サクラを挟むように歩いていた。どちらも手を握って、かたく握って。
 遠くに、墓が見える。慰霊碑。そしてその隣に、小さな砂山。サクラは、二人の手をやんわりと離した。な、る、と。

「なると、来たわよ。逢いに。サスケ君も、さいも、いっしょ」

 スカートが汚れるのも気にせずに、膝をついて、掌をついて、小さな山に語りかける。昨日は、サイとね、甘栗甘に行ったのよ。あんみつ食べたの。美味しかったわ。その前はね、サスケ君に、洋服買ってもらっちゃった。緑。そう、このスカートよ。

「ナルト、ナルト、また来るからね」

 大好きよ。
 サクラは皺を深めてにこりと笑うと、土の山に口付けを落とした。サイが、顔を上げたサクラの唇を、親指で拭ってやる。じいさんになったわね、とくすくす笑われて、君はばあさんだ、と、笑い返した。

「サスケ君」
「ああ?」
「じいさんになったわね」

 くしゃり、と撫でられた髪の毛に、サクラが少し眉をひそめた。

 前を歩くサクラを見て、二人は顔を見合わせた。良かったな、連れてきて。
 実際のところ、サクラの短期記憶はもう、殆ど続かない。ナルトが、死んでからだ。ナルトで繋がっていた。そして、今もナルトで繋がっている。脆い絆。そして、何よりも強い絆だ。七班にとっては、何よりも。

「なあ、サクラ」
「なあに?」

 振向いた彼女に映るのは、恐らく、ナルトの隣に居た、二人だ。
 メリークリスマス? べりーくるしみますーの間違いじゃないのかしらねえ? ベリーのケーキを口に含んだサクラは、次の瞬間、肥るわぁ……と零しながら、項垂れる。四者四様の顔をした男達は、けれど思うことは同じだろう。なら、食べなきゃいいのに。

「あら、誰も、なら食べなきゃ良いのにーって言わないのね」
「いったら殴られる事が解ってるのに言う馬鹿はいないよ、サクラ」

 ゴン。ああッサクラ、おたまの頭がひしゃげる! 鍋を囲んだまま


***

あたまいたくて断念。
 そんな話、聴きたくないわよ。

 マジでありえねーって、マジで。カマ掘られるって、自分の事だなんて思ってなかったし、そら、あることは知ってたってばよ? 俺だってこの世界で生きてるわけです。もーね、キレエなとこもキタナイとこも知っちゃって、あーやだやだ。でもさー、真坂自分に来るとは思わないってば! うあーこれってみんな言いますか言いますよね、被害者は。被、害、者。俺が! この意外性ナンバーワンでむしろ危害加える事が多そうなこの、俺が! や、なるべく加害者にならないようには気をつけてますが! でも、被害者! 害を被ったわけですってばよ。痛かったってば。女の子が居なかったからって俺。俺! ねーってばよう。サクラちゃん俺かわいそうじゃないってば?





「で、アンタどうしてそんな話を、私にしたわけ? しかも、この状態で?」

 いっちばん害被ってるのは私の方よ。ばっかみたい

***

さくらちゃんとなるとは枕を並べて寝るといいと思います。なんもなくても。むしろなんもなく。


しゃべくり見ながら打ってたからもうよくわからん。
最早壊滅的に潰されたおんぼろアパートだったものの前で、傍若無人男が仁王立ちしていた。迎えに来たぜ、は何がだろう? 死神か何かか。もうお前実家に帰れ! 帰る実家のない男は歩み寄ると、ニヒルっぽく笑った。

「迎えに来たぜ」

その笑顔があまりにも魅力的だったので、俺もにっこりと笑顔になった。とりあえず、

「歯ァ食いしばれってばよ?」
「積極的だな」

ははは、いつまでたってもかわらねえなあ畜生おおこれ褒め言葉だってばよお前からその強引さ抜いたらなーんものこらねえ。
口付けてやれば抱き締められる。いいか、よーく覚えとけ、俺の身体は「木の葉限定」でタダだってばよ!

「初めてだ、キスで脱臼させられたのは」
「おお、俺もはじめてだってばよ」


おわんね。
「これ、何の冗談?」

 サクラがひらひらと手にして仰ぐ白い紙には、招待状、とかいてある。達筆だ。恐らくもクソもなく目の前の男が書いたものだろう。消印も無いこの招待状は、先日の四月馬鹿にポストにインされていたもので、サクラが任務上がりに汚れた体を洗っている時にサイが持ってきた爆弾だ。
 この度、うちはサスケ、うずまきナルトの両人は云々かんぬん。

「これ、何の冗談?」

 二度目の問いかけに、サスケが口角を上げた。コーヒーを口に含むその姿が様になりすぎていて、逆にムカツク。

「冗談じゃない」
「冗談じゃないなら飛んだ嘘っぱちね」

 ああそうか、そうよ、一昨日は四月馬鹿だったわ。昨日は任務が入っていて、サスケに会える日が今日しかなかったのだ。明日からまた長期任務よ馬鹿野郎。でも、とりあえずこの問題解決しないと。

「嘘っぱち?」
「こんなこと、ナルトが承諾するとは思えない」
「……俺もそう思う。だけどな、承諾したんだよ、アイツは」

 嘘でしょ。嘘じゃないの? え、なんで? 状況をどんなに整理したところで、まったくもって意味不明だ。うずまきナルトはそんな簡単にうちはサスケのプロポーズを受けるような子じゃあ、ない。わよね。

「まあ、アイツのことだ、嘘だとでも思ってるんだろう」
「……最低。サスケ君あくどい」
「褒め言葉だな。アイツだって「いいってばよ」の一言で片付けたんだ」

 俺のプロポーズを。

「ざまあ」
「まあ、何言ったって言質はとったからな」
「私絶対に式行かないから」

 おめでとう、なんていってやらないから。なにその笑顔。ムカツク。


-------------

おお、サスナルの書き方がわからない上にナルトがでてこないよ。
最期の戦いを。汚いものを飲み込みすぎて、もう、生きてすらいけない俺達。死ぬことが恐くて、勇気などなく、互いの首に手をかけたまま、俺たちは動かない。横に引けばこの世から確かに消えてしまうちっぽけな存在、その互いは決して対ではなく、この世の理から言えば互いのどちらかが死んだところでもう片方にも同様に死が訪れるわけではない。だから、恐い。対では無く、片方はその要らない世界に置いてきぼりにされる。自分で死ぬ勇気が無いのだから、恐らくはその世界で生きていかなければならないのだろう。ならば互いに殺しあう事こそ最愛の形ではないのか。考えは平行線を動くまま、である。なあ、殺してくれないか?象る唇は確かにそう、動くけれど、吐き出される言葉たちはまるで正反対に死にたくない、という。馬鹿ね、と言われて、目が覚めた。

「馬鹿、うなされてたわよ?」
汗をかいている。気持ちの悪さに、ナルトは顔をしかめた。もう、いい加減にしてくれ。サクラちゃんに抱きつくと、服が汚れる、といいながら抱き締めてくれた。死にたくない死にたくない殺してくれお前は今どこにいる。
死なないでくれ、死ぬ前に、俺を殺しに来てくれ。なあ、対で無くともお前と対極に、俺は居たい。

なあ、死にたくないよ。お前はどうなんだろうな。
お前と居なくなった過去は要らない。お前と生きる、未来が欲しい。
言葉にされたそれを、確かに俺は切り捨てた。その瞬間ナルトは微笑み、そして、笑った。『そうか』と。なんだ、それ。なんだ。
「随分と簡単に割り切るんだな、ナルト。捨てられないくせに」
女々しいと、思った。解ってはいた。でも、仕方ねえだろ?俺は、アイツが俺だけを見てねえと気がすまねえんだ。
アイツは一瞬でけえ目更に見開いて、眉根に皺を寄せて、呟いた。『なんだよ、』
すっげえ、わがまま。

怒るかと思った。起こることを望んでいた。ふざけるな、と、罵声が飛んできて、そのまま、殺し合いが始まってしまえばよかった。
どうしてそうならなかったのか、といえば、アイツが、大人になってしまったからだろう、と、思う。俺がアイツの前から飛んで、5年間。里も変われば人も変わる。

「大人になったでしょ、ナルト。サスケ君なんかよりも、全然」
ほくそえんだ女に殺気を放てば、黙殺される。

ああ、畜生。

--------

か け な く な って ・・・・・・・ る ・・・・・ 。(ばたり)
 がり、がり、と、その指は確かに呪いを引っかいていたのだ。それを、俺は知らず、お前は知っていた。生まれつき。ただ、それだけの事。
 俺とお前は違うんだよ、と、自分自身の吐き出した言葉に、アレの陰が答えた。その通りだ、と。コイツとお前は違うものだ。と。
 似て非なるものではなく、それでいて、相対するものでもない。けれど決定的な違いが確かにそこにはあって、底にはあって、いいか、なんて、答えを求めるものでもない。あるものは、ある。違うものは、何があろうと、違うのだ。
 その呪いは、生まれつきか、育った上で植え付けられたものか。どちらにしても呪いには変わらないけれど、それは確かに違う。
「お前は耐えられない。お前には、耐えられない。そうだろ?」
 お前はバケモノを飼う器ではないのだから。
 けれど、俺は蛇を飼っている、といえば、そんなもの、と、笑われる。俺は、人を飼っている。この、バケモノの中に、この、バケモノに殺された人を。解るか?苦しいんだって、痛いんだって、赦さないんだって、いつか殺してやる、って、お前には解るか?可愛いペットを飼っている、お前に、解るか?お前のそいつは、確かにお前に憑いているけれど、いいか、違えるな、俺は、俺の意思で、人を飼っているわけじゃない。呪いだ。段々麻痺してくる。だから、生きていられるんだ。

 お前、そんな、悲しい事を、なんて、言わないから、呪いだなんて本当の事、隠して、くれ。
 上手く生きる事だけ上手くなるなよ、ウンメイもサダメも受け入れなくていいから、何も、愛さなくていいから。その全てを見透かす目を、隠してしまえ。よ。

(目隠ししたところで変えられる未来などたがが知れている?そんなこと、一番良く知っているのは、)

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