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 サクラが、ナルトにギュッとしがみついた。離してなるものか! 引き結んで噛み締めた唇が戦慄いて、だから、ナルトは心底困ってしまう。引き剥がせば、泣くやも知れない。泣かれれば、自分はきっとその必死に縋る手を放せないから、だから、困ってしまう。
 サクラはナルトにしがみついたまま、一層喚く。

「さすけくんはいやなのっ!」

 フラれたサスケはしかも病むほどに愛して止まないナルトを取られてご立腹である。サクラをガンと威嚇する様子はまるで子供。

「なら一人で入れっつってんだろ」
「サスケ、んな言い方ねえってばよ! 相手はサクラちゃんだぞ!」
「だから余計、だろ! テメェ判ってるくせに理解してねえな? 相手はサクラちゃん、なんだろ? 年頃の女の全裸見るつもりかこのド変態!」
「ハァアァア!? テッメェそれだけは言われたくねえってばよ! もーいい、サクラちゃん、ほら」

 ひょい、と赤子を抱き上げるようにサクラをそうしてから、ナルトはサスケを睨み付ける。ド変態はテメェだぶわか!

***

サクラちゃんがちっちゃくなっちゃった☆みたいな
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 工具を置いて、空を見る。例えばその時間が好きだ。何故か、問われて、笑った。

「多分、唯一繋がってるから」

 です、ね、と言葉尻は濁って、口から漏れたのは、失笑。待てといわれても待てないこの性分を、あいつらは良く知っている。待つのは嫌いなのだ。出来れば、ともに歩きたいくらい。けれどそれは出来ないことを、小さな世界は嫌と言うほど教えてくれた。ので、たまに空を見る。それくらいで我慢する。あんたたちの傍らに鳥が居たら、それを私だと思いなさい。

 それくらいで我慢する。我慢できなくなって、たまに、泣く。
 作られたチョコレートケーキは、食われること無くゴミ箱へ散った。僕が知らないとでも? お前の手からは甘い匂いがするのに、お前は食べないのに、そして僕も今日は食べていないのに、おやつの仕度を前日からすることなど、チョコレートケーキくらいじゃ、ありえない。パイならともかくな。なぜ、ケーキだと? 僕の誕生日だからだ。僕の誕生日にお前がケーキを作らないなんてこと、ありえない。おや、そうですか? ゴミ箱のケーキ、アレ、美味かった。はしたないですよ坊ちゃん、ゴミ漁りなど。

「僕は欲望に忠実なんだ」

 その手は宙を舞って、セバスチャンを捕らえた。

「欲望を満たすものを僕が見逃すなんて」

 ありえない。

***

ちょっくら学校行ってこよう。
 幸せであればいい、だなんて、そんな過去物語。ねえ、サクラちゃん、あのお祭を覚えていますか? あの仕合せを覚えていますか? ああ、俺ってば、忘れてしまいそうです。忘却の過去物語。お祭の記憶。祀られた記憶。祟られた記憶。奉られた記憶。そんなものも忘却の彼方に解き放ってしまえれば、俺ってば、俺ってば。

「おーまーつーりー?」
「そっ、おーまーつーりー」

 サクラのマネをする七班担当の上忍のケツを、サクラが蹴り上げた。せめて似せなさいよ、きもちわるい。カカシせんせーは蹴られたケツを撫でて、それこそ気持ちが悪い。
 ほけーっとそれらを見ていたナルトは、それじゃあ人数割りだけどー、とカカシが呟いた声で、我に返った。そして、サクラにちょっかいをかけるのだ。

「サクラちゃん、サクラちゃん、俺ってばーサクラちゃんとー」
「せんせー」

 いやん聞いてってばよ最後までッ!これもしかしたら最後かもよ? 俺ってば来年は居ないかもよ? ナルトがスンスンとサクラの袖を引く。サクラの手には、いつ渡されたかも解らない浴衣。これは支給品だ。しかも、カカシからの。いやそれも気持ちが悪い。カカシがにっこりと笑った。

「サクラは俺と一緒がいいのかなー?」
「馬ッ鹿じゃないですか? 私はナルトと一緒に回りますから、せんせーはサイと一緒にまわってくださーい」

 それじゃあ、カカシ先生と僕はどこを回ればいいんですか? サイはもうやる気満々である。任務だから。

---------

もうつかれたー
 バッシングがなんだと思う。だって、だって、今更そんなものに意識を奪われていては、この関係はこの先続かない。続いて欲しい関係なのだから、廃れてしまっては、困るのだ。だから、サクラはもうどうでもいい、と、半ば投げやりに思うのだ。サクラにはサイという内縁の夫じみたものが居て、けれど、サクラはソイツを好いてはいない。周りの声が、五月蝿い。だから、それが、どうしたって?

「だって、好きじゃないんだもの、仕方ないでしょ」
「アンタねー」

 喫茶店で豪快にズルズルと氷を啜るサクラに、いのは嘆息する。そんなんだから、アンタ周りからやっかまれるのよー? 何よ、アンタに迷惑かけた? サクラの隣に座っていたサイは、先ほどサクラに追いやられた。今からアンタの悪口いうから、聞きたくなかったら出てって。わかったよ、終わったらメールくれれば、迎えに来る。サイもそんな扱いに慣れたもので、ニッコリと笑顔を貼り付けたまま扉へと向かう。財布は置いていってくれないの? 迎えに来た時に払うよ。ありがと、あいしてる。知ってる。

「アンタ、サイ君大切にしなさいよー? あんたみたいなの貰ってくれる人、そうそういないんだからー」
「アンタこそシカマルのこと大切にしてあげたら? その言葉そっくりそのままお返ししてあげる」
「あら、アタシたちはらぶらぶよー」

 どーだか。
 扉が開いた。店内に一歩入ったくの一達はサクラに目をとめて、あからさまに嫌そうな顔をする。いのの顔も、少し歪んだ。サクラ一人が涼しそうな顔をしている。ここ、やめよっか? そうだね。くの一達の顔をちらりともみないサクラに、余計に腹が立つらしい。そのくせ、見たら見たで、何見てるのよ、なのだから始末に置けないとおもう。サクラが笑った。

「ちょっと、何が面白いのよ、サクラー」

 いのはサクラを注意するように呟いた。それでも、サクラの笑いは止まらない。

「サイが欲しいなら、貸して上げるのに、って思って」

 バタン、と嫌味な音をさせて、店の扉がしまった。

「サクラー、アンタ、サイ君のことなんだとおもってんのよー……」
「サイのこと? なんとも思ってないわよ、別に。サイはサイなの」

-------------

嫌な女なサクラちゃんが大好きです。
「兄に言われた。会うなと言われた。だから、会えない。もう、会わない」

 赤の帽子を目深に被ると、少年は呟いた。夕暮れを過ぎた夜闇の香りが、少年を包む。少年の目の前に立つ男は、何も言わない。少年は、ぎゅう、と手を握り締めた。男の、ではない。自分のだ。兄を思う。父も母も、少年を深く愛してはくれなかった。兄だけがただ、少年を見てくれていた。殴られて、殴られて、泣きたくなる。けれど、兄は優しい。兄は、優しい。誰より、だ。
 きびすを返した少年は、言葉を飲み込んだ。言わないのか? 兄が俺より大切なのか、と。俺より兄を愛しているのか、と。兄に悟られず会うことすら叶わないのか、と。
 開いた口から小さく、あ、と漏れて、少年は耳まで紅く染まる。選んだ。兄を。今更、何だ。静寂が辺りを包み、少年は足に力を込める。刹那、その細身は男に抱きすくめられた。赤い帽子を取り上げられ、紅い耳を食まれる。もがく身体を押さえ込み、男は耳元で呟いた。

「兄が俺より大切なのか? 俺より兄を愛しているのか? 兄に悟られず会うことすら叶わないのか?」
「な……! 何をッ……!」

 すん、と、少年の頭の上で男が息を吸った。

「言って欲しかった言葉だろう?」
「寝言は、寝て言え……!」
「隣に寝てくれるなら幾らでも」

 陰に連れ込むわけでもなく、闇に包まれたとはいえ、往来で。止めろ。少年は身体を突っぱねる。大丈夫だ。何が大丈夫だって……、お前は可愛い。一見しただけでは、到底男には見えないからな。フォローのつもりかうれしくない!

「放せ!」
「放したら居なくなることが解っているのに、放すわけがない。放して欲しくなどない癖に、もう少し素直になればいいのにな」

 そこも、好きだと思うけれど。なんて、優しくもない。想うなら、放せ。断る。何故。想う以上に、焦がれている、放してしまえば居なくなるのに、放してしまっては俺は誰を抱き締めればいい? 知るか、女を探せばいい。確かに、女には困らないだろうな、この容姿だ。馬鹿の癖に。……。

「女じゃ駄目だ」
「なら、男でいいじゃないか」
「否……女だろうが男だろうが構わない。お前であれば」

 現世まで、幾世も辿った。いつでも俺はお前と共にいた。長い間だ。そろそろ肯け。覚えていない? 嘘を吐け。
 少年は俯いた。声は途切れず言の葉を紡ぐ。

「一途だろう? 俺にしておけ。兄は諦めろ。隠す必要もない。俺はお前の兄貴と互角以上に戦うぞ」

 馬鹿の癖に。少年の呟きは、男に飲まれた。

「ッ……手が早い馬鹿! バーカ! バーカ!」
「早いものか。何百年待ったと思っている? 自分の奥手さに苛々する。けれど、もう、手放さない」
「兄さんがいるんだぞ」
「兄貴がなんだ? 俺はお前を愛している」

 後ろ向きに取られた顎で、少年は息を飲む。大分人間らしくなった男に、少年は少し安堵し、少し、寂しいと思った。

---------------

萌えを発散しないと次の話に移れないんだこれが。後悔はしていない。反省もしていない。ただやっちまった感はある。


ああ。
 四月馬鹿の真実は結局嘘だった全て全て、嘘だったのだから私は起きた時にとてもとても悲しくて、哀しくて、かなしくてね、笑ってしまったの泣いてしまったの。姉妹たちも泣いていたのねえ本当に真実は真実でなくて、嘘だったのかしら? 思い出せない。記憶がどこかで掛け違う。真実は真実じゃないのかしら、あれが全て嘘だったのかな、ねえ。「とても長い夢を見たの」「私も見た」「あれは、夢だったのかな」夢だったのとても長くてとても楽しくてとても怠惰でとても切なくてとてもとても苦しい夢だったの。でもね、あの人の名前は、ねえ。あの人の名前は、ユメミズ、だったのよ。

「夢、見ず」

 夢、夢、夢、ああもう、夢でも構わない。夢で構わない。だから、名前を呼んで欲しいの。私達の(私の、)名前を、お願い。

----

「亜衣ちゃん、こんなところで寝てると風邪引くよ」
「教授に言われたくない」
「泣いてたのかい?」
「教授のせいよ」
「僕? 責任を転嫁するのはいけないよ」
「教授が夢を見せたの、だから、教授のせい」
「夢を?」
「そう」

 例えばこれは真実でないかもしれない嘘かもしれない夢かもしれないけれど構わないだって。この世界には、あなたがいるじゃない。

「あれ、真衣と美衣は? 洋館にはきてないのかしら」
「マイとミイ? 誰だろう…亜衣ちゃんのお友達かい?」

 どこかにほころびがあるのそれをすべてすべてあつめたら、あなたがいなくなる。

「……なんでもないよ。……夢の話だよ」

 この世界にはあなた以外居ないのね。それがほころびね。それでも構わないわ。だって、この世界には、あなたと私がいるじゃない。


--------------

あいちゃんねえよwwwさーって参戦してくるよ!!!!!!
サスケ君の名前だけでいいのね。他には何も必要ないんだわ。例えば、私さえも。ねえ、どうして、私じゃあいけなくなったの。

元々、私じゃ、いけなかったの。

「サクラ、ナルトに捨てられたの?」
「馬鹿言わないで。私が捨てたのよ」

嘘を、吐いた。私は泣いていたし、サイはそれに気付いていた。サスケ君は私を遠くから見て哀しそうな顔をしていた。そして、ナルトは笑っていた。大嫌いよ、あんた達なんて。

 欲しくないものを欲しがるのは、ナルトの悪い癖だと思う。そうやって、全てを手に入れていくんだ。僕の気持ちなんて、知らないままで。悪意のない悪は、性質が悪いんですよ。やっている本人は知らぬ存ぜぬの侭、周囲の人間だけが巻き込まれていく。巻き込まれるのは身近な人間だけで、ならば、そのもう一つ外側に居る人間たちはどうすればいいのだろうか、と、思う。
こういうときに、僕はもう一つ仲間になりきれて居ないのだろう、と、哀しくもなるんだ。嬉しくないよ、知らなかった感情を知っても、こんな形で、知っても。


「サスケ君、一つ訊いてもいいかな? ナルトは君のものじゃないのかい? 君のものだったら、縄にでも繋いでおいて欲しいんだけど。それが出来ないのは、いや、やらないから、なのかな?」
「……サイ…『訊いてもいいかな?』の答えを俺は未だ言っていないんだがな。そして、残念ながら、アイツは俺のものじゃない。アイツはアイツのものでしかない」
「尊いんですね。ああでも、価値観の相違、というやつなのかな?」
 人の話を聞かない奴だ、と、思う。自分も負けては居ないけれど(そこには一応自覚があるのだ)それにしても、だ。サイとサクラの二人はコンビなんたらも抜群で、けれど、その二人で忍務に赴く事はない。あればその忍務の成功率は凄まじいだろう、いや、成功率以上に様々な意味で死んでいく輩の方が多いだろうか? こいつらの痴話喧嘩は、自分たちのそれとは似て非なるけれどその被害は自分たち以上だ。まさに、冷戦。似たもの同士だということを、そろそろ知るべきだろう。……知っているからこその、なのだろうか。
「大体、なんでアレを繋がなけりゃならないんだ?」
 犬や猫じゃあるまいし。と、サスケが眉間に皺を寄せると、サイはニコニコとしたそれのままで答えた。
「犬や猫だったら良いんですけどね。なんていうのかな、これは。嫉妬、かな」
「かな、って、お前…」
「サクラは、僕よりもナルトのことが好きなんです」
 そりゃあ、そうだろう。仕方の無い事だろう。だってお前、それは。
「親子間に嫉妬しているようなものだぞ、サイ」
「解ってますよ。だから、サスケ君に相談してるんじゃないですか」
「どうなんだ、それは…」
 でも、親子間、かあ。サイが、唸るように呟く。よく通る声だ。サスケが欠伸をした。
 親子も親子。まさに絵に書いたような親子だ。マザコンが。
 今日も今日とてデートに行ってしまったあの二人を、善しとも思わないが悪しとも又思わない。あれで保つ事が出来ているのならばまあそれでもいいかとも、思うわけだ。後悔はしていないけれど、負い目があるせいだろうか? たとえば、里を抜けたことの。帰ってきてからあの二人の絆だのなんだのがとてつもなく強くなっている事を感じたサスケは、もう、溜息もつけなくなっていた。畜生。思うさ。でも、それを如何にかできるとしたら、お前のほうじゃないのか、新七班。畜生。
 首をひねっていたサイが、また、口を開いた。
「親子間でも、キスはしますか?」
「……は……?」
 別に、いいんですけどね。





 あの二人は、愛し合っているんだと思う。どんな形だとしても。
 それが少し、寂しくなるんだ。なんていったら、気持ちが悪いといわれるでしょうか? もうすこしだけ近くに行きたいと思うのに、僕の気持ちが足りないからかな? それも、わからない。

「ナルトの一番じゃあ、無いくせにね。サクラはいつでもナルトが一番だ。……別に、いいんですけどね」

 別に、悪いとも思わない。ただ、あの子は僕にとっての、小さな悪だと思ったんだ。


*********

飽きた。内容の伴わない文章は小説ではありません。よってこれはただの文に他なりません。

・・・・・・・・・・・・くっ・・・・・・・・・・!わかってるんだ・・・・・・・・・!
サクナルでのキスはありだと思います。ナルサクじゃないんだ。サクナルなんだ。二人は親子なんだ。
思う事は多々あるのに、想う事といったら、なんて、少ないの。キーボードを打つ音だけがカチャカチャ響くの。私のことなんて見ていやしないじゃない。後ろから首をしめてやったら、ぐ、なんてうめいたわ。いい気味ね。大嫌い。少ない想う事の中にアンタが入ってるの。感謝なさいよ。アンタはアタシが好きでしょう。でも残念ね、私はアンタを好いてないわ。は。殺したくて仕方ないの。ねえ、死んでよ。私のために。死んでよ。愛してるのよ。
豚小屋の中の畜生みたいなアンタに、私は愛を知った。(それこそ、いい気味なんだわ)愛したって何も変わりゃしないのに。
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