忍者ブログ
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カテゴリー
最新CM
(05/16)
(03/07)
(11/08)
(11/08)
(11/04)
リンク
最新記事
最古記事
アーカイブ
ブログ内検索
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

飛び起きた。夢を見たからだ。あってはならない、夢。兄を思い出させるような、夢。いくらブラコンだからとといって、そんなところまでは決して似たいとは思わないサスケが、何故か見てしまった。


喉がひりつくようで、サスケは肩で息をする。実際はそれすらも侭ならなくて、眉を歪めて、不覚にも泣きそうだと思った。いっそのこと子供のように誰かにすがり付いてしまえば楽だけれど、生憎サスケにはそんな風にして慰めてくれる家族がいないので、それもまた夢だ。少し違うけれど。それにしても、と、思う。夢とはいえ、残酷だと。滑る感触が手に残っているような気がして、そのせいで吐き気がする。忍としては問題なのかもしれない。けれど、忍だからこそ、大分慣れている生物の肉体から滴る紅い体液。それだけならまだサスケはしっかりと自分を保っていられるのだ。血なんて、見飽きるほどに見ることになるのだから、けれど。けれど、だ。サスケが冷や汗をかき、今は居ない家族にすら縋って泣き喚きたいと思うのはそんなことが理由ではない。やはりこれは、夢見の悪さが原因なのだ。


刀の感触。鉄の臭い。生暖かい頬。触れるとそこにはどっぷりとつかるような血。灯りがついたように瞬間的に周りが見えるようになって、ぐるりとそこを見回すと、知った顔が幾つも転がっていた。生気のないような顔をしたもの。実際そいつは死んでいる。首から下のないもの。すっぱりと切られたような跡が見えて、サスケは嘔吐しようとする生理現象をなんとか押しとどめた。なにがあったのかはわからないけれど、自分は生きているのだからもしかしたら他にも生きているものがあるかもしれない。けれど。もし、誰も生きていなかったら?何があったか判らないのは、状況把握に置いてもっとも困る。対策の立てようがない。


轟音を立てる、頭痛とはまた違うような頭の痛みが近付いてくるのを気のせいだと思い込んで、サスケはこの状況をどうにか把握しようと頭を働かせた。見覚えのある忍服、木の葉の里のものだ。

PR
二人とも、愛してる。

あんた達二人、愛してる。

お前等どっちも、愛してる。


三角の関係なんて必要ない。これはただ、汚い相互関係。

ただいうとするならば、それは愛ですらない、ただの汚い、依存症。

綺麗なものは要らない、と、言い切ってしまったから、だから汚いものでいい。
がまん、なんてしない。
だって、それしかいらないのだから。



唯それだけが酷く欲しい。



相互依存、というのだから、それはそれは三人は三人共に依存している。サスケはナルトに、ナルトはサクラに、サクラはサスケに、そして、サスケはサクラに、サクラはナルトに、というように、皆が皆それぞれにして依存しあっているのだ。サスケがナルトに依存するのは、二人が同じ『ような』境遇を持っているから。所詮は『ような』であるから、完璧に同じなわけではないのだけれども、それでもこの里に此処まで似た境遇を持つ二人は少ない。だから、サスケはナルトに依存している。そして、その依存が一番この三人の中で一番酷く強いものでもある。
ナルトがサスケに依存するのは、サスケに対する思いが『それ』しかないから。

///////

過去の遺物。
決して綺麗なわけじゃない。同じ身体。凹凸も無い。詰まらない。
でも、お前なんだ。
お前だから。
お前だけだ。
「変態」
「言ってろ」
溺れる海の色だってもう、わからないほど深く。
落ちていく感覚だけが嫌に鮮明だ。
その深い海の中にお前が居るから、その身体に欲情するんだ。そうだろ?お前だって。
俺だけだ。違うか?え?
「手前も充分変態だろ」
「お前ほどじゃねえってばよ」
お前、海に溺れてるじゃねえか。

俺だけだ。違うか?

------------------

ねたはあるんだ。ねたはあるけどかけないんだ。
・サクラちゃんが幼くなる話
・ナルトの記憶が消える話
・子供と母親の話
・犬、の話
ぬー。

あげたーーーーーーーーーーーーーーー!


終 わ っ た ぜ な に も か も な 。


で、おまけで書いてたんだけど、ちょっと主旨がずれたので、此処に放置プレイ。

愛している、だって。笑ってしまう。
くすくす、と声を洩らすと、サスケが此方を据わった目で、非情に見据えた。は、と、今度は嘲笑を浴びせてやる。恐くなんて無いのよ、そんな目。

「愛している、だって?」

誰が、誰を?その気持ちは何処へ向かっているの?ねえ。ねえ。ねえ。答えて御覧なさいよ。苦虫を噛み潰したような顔をして、私を恐ろしく据わった目で睨みつけるあなたの、その気持ちは、何処へ向かっているの?教えてあげましょうか?教えて欲しいのかしら?

「あなたのその気持ちは、何処に向かっているの?」
「お前だ」

お前。
お前?誰の事?

「だれのこと?」

大馬鹿野郎ね、サスケ君たら。昔の聡明だったあなたは何処へ行ったの?ああ、それとも、聡明なあなたなんて、もとより存在しなかったのかしら。

「サスケ、サクラちゃん、俺ってばもう帰っていい?」

欠伸しながら何言ってるのよ。眠いのね、四日寝てないの?そう、ごめんね。もうすこしだけ、此処にいてくれる?

「むー・・・・・仕方ないってばよ・・・・・・・・」

ごめんね。でも、関係者が一人居なくなっちゃったら、困るから。ごめんね。あんたの大好きなサクラちゃんのお願い、聞いて?
馬鹿のサスケ君に向き直る。少し、後ずさった気がするんだけど?

「で、サスケ君、何しに来たの?」
「だから・・・・・・」
「冗談はお断りよ。私、特にその手の冗談は嫌い」
「冗談なんかじゃ・・・・・・・・・・・・・・」

語尾が消えそうよ。どうしたの?どうしたのよ?ああ、隣が気になるのね。そうよね。あなたが本当に好きなのは、その子だものね。でもね。だけどね。その子は、渡さない。その子は、私の子よ。

「サスケ君・・・・・・・・・それじゃあ、仮に、サスケ君の言っている事が真実だと仮定して」
「・・・・・・・・お前・・・・っ」
「とりあえず、よ。とりあえず。仮定して、ね?仮定して、私は、サスケ君のこと好きじゃないの。ごめんね?」

ごめんね。口先だけで。私が好きなのは、あなたの横に居る、その子なの。ねえ、あなたがもし本当に、私を愛しているというなら、あなたが私以上に愛しているその子を、嫁にください。ねえ。

--------------------------------------

さっすんが可哀想な感じで、終了。
嘘でいい。嘘で良いから言ってくれ。そうすれば何も考えずに俺はお前を殺して、お前の前から消えてしまえる。永遠に。だから、言ってくれ。決心がつかない。さあ、言ってくれ。『愛している』なんてそんな真実を突きつけないで、唯、お前は言ってくれ。嘘でいい。



俺が嫌いだと言ってくれ。



それでもお前は真実だけを残して

だから俺はお前を殺せなかった


嘘で良いから言ってくれ。




『赦さない。』



また、泣かせてしまった。


ごめん。


それも本当。





----------------

とりあえずメモは自分の中で消化できればいいと思います。(けれどもこれが形になるのかといったらそれは・・・・・・)
とりあえず、めも。




綺麗な夢なんて見せてくれなくて良かった。

欲しかったのは唯ありふれた汚い真実。

現実味のある嘘か真かどちらかを囁いて そしてどうかあの夢は嘘だと。

あの夢こそは嘘なのだと。

荒んだ未来が欲しい。

むせ返るような獣の匂いと 口惜しいように貧相な形のアイに包まれた。

汚くて荒んだ未来が欲しい。

過去を捨ててもいいから どうか どうぞ お前よ。

俺のもとに帰ってきてはくれないだろうか。

見つけた亡骸にそっと口付けを落とすなんて そんなお綺麗な最期でなくて。

貪った行く手に待ち受ける血まみれの最期を望む。

だからお前が必要なのだ どうか どうか どうか。

お前が此方を向いてくれさえすれば 俺はお前だけを見つめるのだ。

過去を捨てて 未来を見て 後ろを切って 前を向いて。

たどり着いた先に俺はお前を見つける。

相互関係なんて必要ない。

でもやはり欲しいとは思うのだ。








ばかだなあ。お前が、居なくなって、いいことなんてないのに。握り締めた手を緩めて覗き込んで、そこに存在するものなど一つとしてないけれど、ナルトはその手を口元に当てる。
散布した思考をもう一度寄せ集めた。
強くなることは出来たかも?ああ、それはたしかに『いい事』なのかもしれない。
だけど、そんなもの失ったものに比べたら、滑稽すぎて。
シリアスな結末なんて、望んでいなかったのに。
それどころか夢見ても居なかったのに。

所々にほつれが生じた。
それが、あいつがいなくなる少し前。
ほつれが生じたことに俺は気付かなかった。
多分、それ自体はあいつも気付いていなかったのだと思う。
幼かった己。
そして、あいつ。

馬鹿だなあ。

どちらにも言える言葉を吐いて、ナルトは手を開いた。
ふわり。
手に落ちた花びら。
上を向けば、満開の桜。

生じた解れから、一年が経ったのだ。

望んだ結末まであと何歩。
夕玄の光、末期の闇



ごくり、と喉を一つ鳴らして、漆黒の髪を持つ男はその手に持っている杯の中身を飲み干した。
人を指す指でその杯をかき回すと、その指には沈んでいた杯が纏う。
それをサスケは自分の唇につけ、ぺろりと舐めた。
今宵は月の光が空の闇に、音無く溶ける満月だ。
ざらりとした感触がのどを通って胃に向かう。
夢か現か幻か、香るはずのない匂いがぞわりとサスケの鼻腔をくすぐった。



こんなんできました。や、まだ出来てないけど。あと、遊郭のところと、なっとさんが出てくるところと、お家に帰るところと、絡み書いて、終わり。

記念小説だから限定で配布しますです、が、こんなん欲しい人いないよなあ。
忍者ブログ | [PR]

(C)客喰う柿。 / ブログ管理者 ととこ
Blog Skin by TABLE ENOCH