忍者ブログ
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カテゴリー
最新CM
(05/16)
(03/07)
(11/08)
(11/08)
(11/04)
リンク
最新記事
最古記事
アーカイブ
ブログ内検索
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

サス(→)←ナル小説っぽいの。
ナルトしか出てこない。



kiss me please

振り上げた腕。
振り下ろされる事は無く。
項垂れたように、地面に落ちた。
なけなしの思い出を、こんなにも愛しているというのに。
お前はそれを切り離す。

本当は、見えていたんだ。
お前の顔も、お前の息も。
だから、お前が流した涙も。
動ければよかった。
あの時動いていれば、お前は行かなかったかもしれない。
もしも、なんて嫌いだけれど、もしも、を考えてしまう。

本当は見えていたんだ。
お前が俺を殺さなかった気持ちも、付きそうに成るほど近付いた顔の意味も。
口元を酷く歪に歪めたお前の後悔も、見えていた。

もしも。
もしも。
もしも。

あの時大蛇丸に出会わなければ。
あの時イタチに出会わなければ。
あの時屋上でサスケと戦ったりしなければ。

俺がアイツを、アイツが俺を、友達だと思っていなければ、恐らくアイツはこの里を出て行くことなど無かった。
アイツは自分を『親しいやつ』と言った。
俺のほかに親しい奴なんて、サクラちゃんくらいしかいないような根暗だから。
きっと、俺とアイツが友達、なんて括られなければ、多分。

ときたま、酷くあいつを殴りたくなる。
けれど、アイツはいない。
ああ、どうしてあいつを行かせてしまったんだろう。

『友達だ』と答えずに、他を答えれば良かっただろうか?
なんだっていい、愛している、と、答えればよかった?
馬鹿馬鹿しい。

もしも、の話は嫌いだ。

けれど、もしも。
もしも、もしも、もしも、俺があの時、倒れこんでサスケを行かせてしまったあの時、一度だけ口を開けたとして、あの行動の意味を知っていたら。
それは、多分アイツの後悔を煽るだけなのかも知れないけれど、それでも言いたかった。






















無様な俺に、口付けを















『          』

本当は、見えていたんだ。そこにある、愛の形も。
ずっと、気付かない振りをしていたんだ。
PR
Comments
Name

Subject

Mail

Web

Pass
Comment


Trackbacks
TRACKBACK URL :
忍者ブログ | [PR]

(C)客喰う柿。 / ブログ管理者 ととこ
Blog Skin by TABLE ENOCH