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旧ケータイに打ち込んでたネタをちいとせいりせねばー。というわけで、整理。




 九十九神、私と、来る・・・?

 差し伸べられた手に縋ったわけではないと思っているけれど、その白い腕に秘められた暖かいぬくもりを求めていたのは、確かなのかもしれない。

 一目見て、ただの人間ではない事はわかった。だからといって、地獄の番人だとは思わなかったけれど。頭の天から真っ直ぐ乱れる事無く腰まで伸びた髪。漆黒というのは、こういう色を言うのだろう。濡れたように炎を称える朱色に映るのは、一体何なのだろうか。




 実のところ、人間には飽き飽きしていたから、もう関わりたくない。片目を瞑れば、それだけ見たくないものを見なくても済む、と思っていたかどうかは定かでないけれど、一目連は『一目連』という名前の九十九神になった。
 一目連は妖怪の名だ。それを知ったのは、もう何時だったか忘れたけれど、名づけてくれたのが主だったから、由来なんてものはどうでも良かったりする。そんなわけで、まあ兎に角、一目連は『一目連』になったのだ。

 あの時、荒れ果てた戦場で刀はようやっと自由になって、このまま朽ち果てるのも又一興と思っていたところで影がさした。偶然にしては大変タイミングの宜しい事で、今までの主を亡くした刀の元に歩いてきた幼い子供と老人の二人組みは、何処から見ても孫娘と祖父には見えず、関係性を聞くとこれもあとから知ったことではあるけれど、主従なのだ、という。少なくとも、老父が主でない事は所見の様子でなんとなく察していた、けれど、では老父が何故甘んじてたかが少女の僕として共にいるのかは判らず終いで、つまりは、その関係性にはいりたくも、なったのだ。
 人の姿を貰って、見ていたものが案外小さかった事を知った。新鮮な事柄、それに見合わないくらい仕事。それでも、まあ、それに誇りを持つわけではないけれど、退屈しない仕事だ、とは、思った一目連だ。

 刀の頃も、人になっても考える事は変わらずに矢張り思うのは、『人は愚かだ』ということ。
 人の姿すら仮染めで、実のところの自分の正体が藁だ、と知ったときにも、それは絶対的に変わらないものだった。

 人は愚か。
 人は罪。
 人は単純。

 人は人を好きになり、人は人を憎む。
 人は人を恐れて、人は人を哀れむ。
 下らない茶番を死界で見て、それを流す主に目を向ける。流れる日本人形のような黒髪に、萌える目。いつ、何時たりとも変わらない、冷徹。海に起こる漣か、はたまた焼け野に散る炎の紅葉か。
 黒と紅との対比の中で一層引き立つその全ての空気であり光であり闇であり、は、人を思わせる、究極の人形のようだ。目はいつでも主を追いかけ、主に縋る罪のない罪人達に嫉妬心を覚えた。気付いた時には身分を越えて、いつの間にか主に恋心を抱いていたのだ。否、それを一口に恋心、と言ってしまって良いのかはわからない。これは、憧れなのかもしれないのだし、今まで意志があったとしても、刀であった一目連にはそれを確かめる術は持ち合わせていないのだから。
 それに、恋心だとしたって、身分が違う。ともすれば人間に疎ましがられる少女は、己達の主なのだ。

 それでも、



::::::::::::::::::::::::::::

ここで終わってた。何が書きたかったのか判らないので、そのまま。
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