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とりまえず成人再試は免れたととこです。
なんかあれだ、高校めんばは、あんま、久しぶり!て感じしない。な。

さて、今日は校内でひたすら暇な時間を過ごす予定は未定ですが、暇なのに暇じゃないなんて詰まらないね!面接?なあにそれ、い、つ、や、る、の?

お腹空いた!

20日は墓参り行ってきます。祖父の。

以下サイサクサスナル。

***

「昔私がアンタに告白したこと、覚えてる?」

 打たれたように顔を上げたのはうちはサスケオンリーで、あー覚えてますってばよ、サクラちゃんが頭沸いちゃったサスケの黒歴史ですってばね、で最初からクライマックス投了上等なナルトと、あれには流石に驚いたよ、とイヤイヤおま、その表情で言われても、なサイは非常に懐かしい何かを思い出すような遠い目でもって虚空を見つめた。取り残されたサスケは、一人静かに取り乱す。

「……サクラ、血迷ってたのか?」
「あらやだ血迷った告白することになった諸悪の根源が何言ってるのよ」

 ブラコンは治ったのかしら、万年ブラコン。治癒不能の慢性期だと暗に言われる。

「治るわけ無いわね、筋金入りだもの」

 ザックリ言われた。

「でも、本気だったのよ? 少なくとも、サスケ君を連れ戻したい一心で躍起になりすぎたアンタを見てるのが辛くなって、抱き寄せたくなるくらいには」
「……サクラちゃん、それってば、さあ」
「……なによ」
「母親かお前は」

 ワールドKY世界規模で空気読めない男の顔に光の速さで拳がめり込む。ここ数年のサクラを筆頭にした女の子軍団との関わりから、言葉尻を濁すことを覚えたナルトは、音の里で純粋培養され過ぎた哀れな元復讐者ブラコン慢性期を歪めた表情でもって見た。
 いったらアカン一言をサクラに真正面からクリーンヒットでブチ当てたサスケは、代わりにストレートクラッシャーを顔面に頂戴し、いきなり何しやがる、と泣きそうになりながらキレていらっしゃったが、どうみてもサクラちゃんの方が怖かった。言わないけど。

「母の制裁よ、ありがたく受けとんなさい。あんまり煩いと夜中家に忍び込んで」
「寝首掻くか? 残念だが、殺気を放てば、」
「や、サスケはサクラちゃんのことわかってない……」
「そうかな? まあ、うん、確かに……サスケ君が息子だとしたら、理解不足かな」
「サクラちゃんが寝首掻くなんて可愛らしいことするわけないだろ?」

 か、わ、い、ら、し、い?

「ま、良くて既成事実、悪くて強姦だろうね」
「ご愁傷様ですってばよサスケ……」
「……は?」
「だから、夜中家に忍び込んで犯すわよって言ってるの」

 ニッコリ。
 目が一切笑っていない。本気で哀れなものを見るような視線でナルトとサイに射抜かれて、え、これマジ話? とちょっと青くなる。

「あー……サクラ、お前、サイと付き合ってるんじゃあ」
「はあ? 馬鹿言わないでよ、誰がこんな奴と」
「僕の片想いだよ」
「でも実際サクラちゃんのこと女の子として優しくしてくれるのって、サイだけだと思いますってば」
「……解ってるなら、優しくしてよ」
「……とりあえず、ドリンクバーおかわり取ってくるってばよ」

 コップを持ってコーナーへと消えたナルトにひらり、手を振ったサクラが、まるでどうでもよさそうにぽつり、一言呟いた。

「残酷ね」

(私が、アイツが、アンタが、貴方が)

 多分今も、血迷っているのだ。
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