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「見た?」
「お前がスカートはいてたところか?」
「だよなやっぱりお前だよなでもあれ俺の趣味じゃねえから!」
「解ってるさ。趣味だったら、あの俺が見た瞬間に素巣に戻ってるはずだろう」

ナルト女装。

***

ねためもだけでオチが見える不思議。サスナルって書きづらい…!(今更)サイサクの書きやすさが妬ましい(ギリッ)ああでも甘甘にはならないんだ総て。おっかしいなあ昔砂吐き書いてたはずなんだけどなあ。

***

 俺はどこで生くべき道を間違えたのだろうか、そもそも、道などなかったのだろうか。確かに我が儘が我が儘でなくただ一つの願望として叶えられる所にあったとき、自分の前に道があったような気がしていたのに、いつの間にかそれは綺麗さっぱり取り払われていて、もしかするとその道は遠いいつかの兄だったのか。今となっては確かめる術さえ、持ち得ないのだけれどなんだか自分が酷く惨めな小動物に思えて、仕様無かった。
 自分の兄の道は、自分の道ではない。自分の道は消え去り、ただ雑木林のようなそこには一つ椿がぽたりと滴を落としていた。
「もっと、優しいものだと思ってたってば」
 恋って。唇を尖らすナルトに、思わず破顔する。俺は知っていた、恋も愛も抜けるだけの虚無しかないことくらい、知っていた。隣を歩いているのは、伴侶ではないのだから、いつさようならがやってくるともわからない。伴侶だっていつまでも共にいるかは明白でないのだから、本当に赤の他人と言ったら、どうなるか。家族ですら、居なくなる。
「綺麗で、優しくて、それでも酷く滑稽で、だけどいつかは、愛になるって」
「信じていたか?」
「まさか。思ってただけだってばよ」
 椿は、幸せだろうか。よぎる考えが口をついたが、はっと紡ぐ。椿が、ナルトが笑っている。自分が落としておいて、幸せだろうかも何もない。そんなことは重々承知のうちだ。ただふと音になってしまっただけで、サスケは口数少なく弁解を試みた。
「別に、幸せだろうがなんだろうが、俺には関係ないが、せめてお前が幸せなら、」
「なんて、苦痛な恋だろう? これがお前じゃあなかったら、逃げ出してるってばよ」
 口ごもるサスケに、ナルトが笑顔で酷白した。逃げないよ。とても苦痛な恋だけれど、お前が居るから逃げないよ。誰の言質も関係ない、ただ一つお前だけを見て、お前に生きるよ。
「俺の道をサスケにする」
 お前が居る限り、この苦痛な恋を愛して道にする。だから、お前は俺に見える場所にいろ、後生、これだけだ。
「俺は、」
 無慈悲の愛に、サスケは笑った。なんて、美しい椿だろうか。恋には虚無しか、ないはずなのに、なんて、美しい椿だろう、か。

***

尻切れー。眠いんだ。
結局道は見えてないんだ。
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