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神様は性悪だ。
夢なんて見たって叶うはずなかった。私の生涯は、中途半端で終わってしまうのだから。

別に、痛いだとか怖いだとかはなかったけれど、衝撃だけは嫌に鮮明に直撃した。
バカだなあ。私を殺して、なんの得があるの。
悲鳴は上げられなかった。代わりに息の抜ける音が周りに木霊して、バタバタと去る足音。
刺されたんだ、と気づいたのは、身体が地面に横たわって、背中に何かどろっとしたものの感触があってから。
あーあ。結局ドラマは見られなかった。再放送、録画したんだけど。

せめて、一回でも教壇に立って授業がしたかったな。

走馬灯は見なかったけれど、研修生のときに行った学校を思い出した。
あんな風に、今度は自分の生徒を教えたかった。

神様は、意地悪だ。

意識が朦朧とする。最後まで痛みなんて感じたくなかったのに、ズキズキと痛み出す傷口。

『―救急車…!』

声が聞こえた。
いっそ一刺しで殺してくれたら良かったのに。
こんな中途半端じゃあ、希望を持ってしまうから。

いつの頃からの夢だったか、先生を目指し始めて、その為に頑張ってきたのに、結果がこれじゃあ報われないな。



*

*

*

世界が、明転した。

ざわめきあう教室。声、声、声。

神様は、惨い。

拷問場に、私は居る。


========================

霊子さんにとって、学校は拷問場のように見えるのではないか、と思うのです。
教える筈だった生徒達が、自分の存在を知らないままで、生活している。
自分のやりたかったことを、他の教師がする。
自分は此処にいるべき人間でないことを知りながら、それでも生前『教師になりたかった』から、その想いに縛られて留まらざるを得ない。
楽しそうに笑う生徒。教師。
罪なんてないのに、そこに居ることを余儀なくされる。

感情移入。
俺は、昔から、国語の教科書に書いてあるような小説でもそれを、自然にしてきた。
心を込めて、もあるけれど、それ以上にその登場人物になる。
だから、感情移入自体は難しい事じゃない。
唯、感情を移入し過ぎてしまう節がある。
まあ、そこが良いとこでもあるかな、とも思うので、誉めて頂いた、表情と感情移入を大切にします。

というか、今日、いきなり泣いてすんません本当に…!
感情移入にも程がある…!


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