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 引付を起こすのだ。ひぃ、ひぃ、と喉だけで嘶いて、それでは喉が焼けて死んでしまうぞ、と謂ってやった所で、き、き、や、し、な、い。

 そして。

 どんな夢物語か。夢物語であってくれ。喉が焼けて死んでしまった声が出ない。

「もう、聞けないんだってば?」
「さあね、それは判らない」
「会話はどうすればいいんだ? 読唇だけでなんとかなるか?」
「声が出ないだけだよ。聞こえているから、こちらがなにかをする必要はない」
「向こうは書くのか」
「そうなるね」

 治るかどうかは不明だそうだ。と言ったら、三人が三人とも、もし治らなくても、僕が、俺が、養ってやるからそこは心配しなくて良い、と嬉しくもない約束を取り付けてくれた。誰もそんな心配しちゃあいないわよ。

『アンタたち、そんなに私をそばに於いておきたいの?』

 紙に書いた呆れまみれの言葉をどう受け取ったのか? 三人とも顔を見合わせて、ふ、と息をついた。

「そばに於いておいても、独り占めはできないんだよね、特に僕は」
「それを言うなら俺だって同じだ」
「サクラが一番好きなのは、いつだってナルト一人だからね」
「うわ、マジで? じゃあさ、じゃあさ、サクラちゃん、」

 いっそ結婚しちゃおうか!

『あら、それもいいかもね』
「「だ、め、に、き、ま、っ、て、る、ッ!」」

 どんな夢物語か。
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