小ネタ＠サスナル壮大な言い合い

　ナルトは、クナイもポーチに突っ込んだままサスケの前に立っていた。殺されたいか、と殺気満々で言われた言葉が泣けるほど馬鹿馬鹿しかった。

「殺る殺やらないするまえに、ちーっとだけ現状の確認をしたいんだってば。得物出したら即戦闘開始だから」
「現状？　下らねえ、」
「いーじゃん。どうせお前は俺を殺すつもりだし、ちょっとくらい最期の逢瀬に付き合ってくれてもさ」

　凡て、うちは、から始まった物語で、それ以外は総じて巻き込まれただけだったのだ。いつだって渦中に居たようには見えた波風ミナトも、うずまきクシナも、うずまきナルトも、自来也も大蛇丸も綱手姫も、暁も、すべて、すべて、うちはの永い御家騒動に、巻き込まれただけ。

「みんなそれだけお前等のこと気にかけてたのに、何がそんな不満だったんだよ」
「わかったような口を聞くな」
「わかんねえから訊いてんだってばよ。そうやって他人を蔑ろにしていくから、……そこそこまともだったお前の兄貴がストライキ起こしたんだろ……！」
「……」

　言いたくなかった。これだけがサスケのやる気スイッチなんて、もう知りたくない程知っていた。だから押したくなかった。殺気が充満したブラコンはもう兄ちゃん引き合いに出した俺を殺すことで頭がいっぱいだ。

「テメェが、簡単に口出して良いことじゃねえんだよ！」
「なら、きっちり身内でカタつけろってばよォ！　里が悪い周りが悪いってな、全員が満足する統治ならヤバい宗教とおんなじだバカ！　みんなどっかで折り合いつけて、不幸抱えて生きてんだよ！　良くなるように努力しようとしてんだってば！」
「良くする為に木ノ葉を一掃するんだろうが！」
「お前のやってることは自分の思い通りにならないから癇癪起こして周りに当たる子供と一緒なんだっていい加減気付けよ！」



書いてていらいらしてきたｗｗ