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2012.08.21 Tue 11:43:02
犬塚キバは、ナルトをライバルだと思っている。ライバル。互いににせめぎ合い、成長し、いざというときには助け合い、肩を組み、また拳を合わせ、背中を合わせ。そんな存在だと思っている。けれど、ナルトからはそうは思われて居ないことを知ってもいる。
ナルトにとってのキバは、友人だ。悪友。馬鹿なことを本気でやって、その思い出を肴に酒を呑んだり、いつかの未来を語ったりする、そんな友人。
ライバルと、友人。
シカマルは、ナルトを友人だと思っている。ナルトが孤独だったころもなんだかんだ言いながら遊んでいた。同じ時間を共有していた。イタズラに関しては二人で策を練ったこともある。幼なじみのイノやチョウジと同じように、とまでは行かずとも、それなりに近い位置には居た。
強くなり、里の英雄になった今とてシカマルにとってのナルトはバカやっていた昔となんら変わらない。し、ナルトとてシカマルとの関係性など変わったとは思って居ないだろう。普遍の友情。
友人と、友人。
ヒナタは、ナルトが好きだ。好きだし、憧れてもいる。ナルトが里の嫌われ者だったころから、英雄になった今にいたるまでその想いは、強くなりこそすれ薄れたことなどない。
ナルトを影で見続けた。ナルトのように強くなりたいと思った。ナルトと一緒に戦えるように。ナルトの傍で、支えられるように。
想って居たし、想って居るし、想い続ける。それでも、ナルトはきっと、ヒナタに背中を託したりはしないのだろう。そう、なんとなく思ってもいる。
ナルトの中の自分は、共闘でなく、守護の対象になっているのだろうなあ、と、思う。サクラがとても羨ましくなったりする。
憧憬と、恋情と、守護。
リーは、うずまきナルトという少年を、純粋にすごい男だ、と思っている。真っ直ぐ、自分の言葉は曲げないという忍道を、ナルトは公言するからだ。そしてそれをやってのけようとする。あきらめない。その姿は、目標でもある。
そして、時には、本当に、時、には、そんなナルトに嫉妬したりもする。何故彼はあんなにも強いのか。何故彼は、自身を信じられるのか。彼は。
忍術を使えないリーに、精一杯、精一杯何かをする、何かを極めることが素晴らしいことだと教えてくれたのは恩師であるが、それを誰よりも体現しているのはうずまきナルトだと、思う。
ナルトにとってリーは仲間の一人であって、唯一ではないだろう。友、というのもまた違う。それが、なんとなく、口惜しいと思う。
嫉妬と、憧憬と、仲間。
イノは、正直昔のナルトにはあまり興味がなかった。忌み嫌う、とも違う。年頃の少女達がそうであるように多くの友人と憧れの君の話で盛り上がりはしたが、その君はナルトではなくサスケだった。それだけだ。
今は。今は、ナルトも格好良い時があると、も、思う。サスケに比べて見劣っていると思っていた顔付きは確実に精悍になっていっているし、優しさもある。強さは里の多くが認める所であるし、今、ナルトを落ちこぼれだと蔑み揶揄する奴は里内ではほぼ居ないだろう。
ただ、それが恋に変わるかといえば、それはなかった。バカな所は変わらないし、それに。それに、
難ある男は願い下げ、だ。
男女間に友情はない、と言い切る輩も居るが、イノはそうは思わない。
友人、と、友人?
サクラは任務で寝食もともにするスリーマンセルにナルトが入っていたことに、始めは酷く落ちこんだ。せっかくサスケと同じ班になれたというのに、もう一人の班員が寄りによってドベで落ちこぼれのうずまきナルトだなんて、と。それでも共に任務に出るようになり、ナルトの成長を、自分を守ろうとする真摯な姿勢を、間近で見るようになって、サスケと張り合う、時にはサスケ以上に敵を圧倒する姿を見て、ナルトを知りたいと思うようになった。
サスケが里を抜け、サクラはナルトに重荷を背負わせた。それがナルトの人生の鎖になると、どこかで理解はしていたのかもしれない。自分の言葉は曲げない、諦めない。ナルトとてサスケを連れ戻すつもりはあっただろう。しかし、サクラはそれをナルトに強制した。自分では力及ばなかったと、泣きついた。ナルトが優しいことを知っていたから。充分過ぎるほど、知っていたから。
ナルトが里を出て、三年経って、またともに任務をするようになった。共闘出来る嬉しさと、それから罪悪感。縛ってしまってごめん、ナルト。
ナルトはサクラを好きだと言った。好きだと言ってくれた。そんな優しいナルトを、サクラも、好きだと思う。慈愛の意味で、好きだと思う。
慈愛と、友愛?
サスケがうずまきナルトを知ったのは、もういつのことだか覚えていない。川っぺりの記憶が最古か? 少なくともアカデミー以前に顔と名前の一致くらいはしていた。里の大人たちはあのウスラトンカチを蔑むように見下していたが、一部を除けば子供達は比較的うずまきナルトをどうにかして排除してやろう、とまではしていなかったように思う。おそらくドベの元々持つ何か。惹きつける何かがあったのだ。シカマルやチョウジ、キバと下らない悪戯に興じる姿を何度となく見たことがあるし、友達が一人も居なかったことは、だから、ないのだろう。
自分は、孤独ではなかった。うちはの人間というただそれだけで周りは構いたがった。ルーキーの中でも秀でていると、言われ続けた。興味もなかったが、今考えればそれが自身のアイデンティティを確立させるために必要だったのだろうと思う。興味も関心も、ないふりをしていただけだ。
うずまきナルトという奴は、ルーキーの中でもドベ中のドベだった。向こうは好敵手だ何だとほざいていたが、正直あのウスラトンカチに実践力で劣るなど有り得ないと、馬鹿にし切っていた。そりゃそうだろう。分身すら満足に出来ない、変化の術さえままならない、そんな奴に劣るなんて、有り得ない。
そのドベが実戦で頭の回る奴だと認識したのは果たしていつだったか。
影分身の使い方、タイミング、そこでも見せる意外性。いつの間にか、背中を預けられるようになっていた。そして、自分の力の成長速度の遅さに歯噛みした。
好敵手だと、あのウスラトンカチは言った。ライバルだというならもっと強くなれ、と思った日があった。強くなっていくナルトに、ドベのくせにと門違いな憤りを感じたこともあった。
そして、サスケは里を抜けた。もう、戻るつもりもなかった。けれど、それでも戻ったその理由は。
好敵手と、好敵手。それから。
※※※
とか、色々ね。
ナルトにとってのキバは、友人だ。悪友。馬鹿なことを本気でやって、その思い出を肴に酒を呑んだり、いつかの未来を語ったりする、そんな友人。
ライバルと、友人。
シカマルは、ナルトを友人だと思っている。ナルトが孤独だったころもなんだかんだ言いながら遊んでいた。同じ時間を共有していた。イタズラに関しては二人で策を練ったこともある。幼なじみのイノやチョウジと同じように、とまでは行かずとも、それなりに近い位置には居た。
強くなり、里の英雄になった今とてシカマルにとってのナルトはバカやっていた昔となんら変わらない。し、ナルトとてシカマルとの関係性など変わったとは思って居ないだろう。普遍の友情。
友人と、友人。
ヒナタは、ナルトが好きだ。好きだし、憧れてもいる。ナルトが里の嫌われ者だったころから、英雄になった今にいたるまでその想いは、強くなりこそすれ薄れたことなどない。
ナルトを影で見続けた。ナルトのように強くなりたいと思った。ナルトと一緒に戦えるように。ナルトの傍で、支えられるように。
想って居たし、想って居るし、想い続ける。それでも、ナルトはきっと、ヒナタに背中を託したりはしないのだろう。そう、なんとなく思ってもいる。
ナルトの中の自分は、共闘でなく、守護の対象になっているのだろうなあ、と、思う。サクラがとても羨ましくなったりする。
憧憬と、恋情と、守護。
リーは、うずまきナルトという少年を、純粋にすごい男だ、と思っている。真っ直ぐ、自分の言葉は曲げないという忍道を、ナルトは公言するからだ。そしてそれをやってのけようとする。あきらめない。その姿は、目標でもある。
そして、時には、本当に、時、には、そんなナルトに嫉妬したりもする。何故彼はあんなにも強いのか。何故彼は、自身を信じられるのか。彼は。
忍術を使えないリーに、精一杯、精一杯何かをする、何かを極めることが素晴らしいことだと教えてくれたのは恩師であるが、それを誰よりも体現しているのはうずまきナルトだと、思う。
ナルトにとってリーは仲間の一人であって、唯一ではないだろう。友、というのもまた違う。それが、なんとなく、口惜しいと思う。
嫉妬と、憧憬と、仲間。
イノは、正直昔のナルトにはあまり興味がなかった。忌み嫌う、とも違う。年頃の少女達がそうであるように多くの友人と憧れの君の話で盛り上がりはしたが、その君はナルトではなくサスケだった。それだけだ。
今は。今は、ナルトも格好良い時があると、も、思う。サスケに比べて見劣っていると思っていた顔付きは確実に精悍になっていっているし、優しさもある。強さは里の多くが認める所であるし、今、ナルトを落ちこぼれだと蔑み揶揄する奴は里内ではほぼ居ないだろう。
ただ、それが恋に変わるかといえば、それはなかった。バカな所は変わらないし、それに。それに、
難ある男は願い下げ、だ。
男女間に友情はない、と言い切る輩も居るが、イノはそうは思わない。
友人、と、友人?
サクラは任務で寝食もともにするスリーマンセルにナルトが入っていたことに、始めは酷く落ちこんだ。せっかくサスケと同じ班になれたというのに、もう一人の班員が寄りによってドベで落ちこぼれのうずまきナルトだなんて、と。それでも共に任務に出るようになり、ナルトの成長を、自分を守ろうとする真摯な姿勢を、間近で見るようになって、サスケと張り合う、時にはサスケ以上に敵を圧倒する姿を見て、ナルトを知りたいと思うようになった。
サスケが里を抜け、サクラはナルトに重荷を背負わせた。それがナルトの人生の鎖になると、どこかで理解はしていたのかもしれない。自分の言葉は曲げない、諦めない。ナルトとてサスケを連れ戻すつもりはあっただろう。しかし、サクラはそれをナルトに強制した。自分では力及ばなかったと、泣きついた。ナルトが優しいことを知っていたから。充分過ぎるほど、知っていたから。
ナルトが里を出て、三年経って、またともに任務をするようになった。共闘出来る嬉しさと、それから罪悪感。縛ってしまってごめん、ナルト。
ナルトはサクラを好きだと言った。好きだと言ってくれた。そんな優しいナルトを、サクラも、好きだと思う。慈愛の意味で、好きだと思う。
慈愛と、友愛?
サスケがうずまきナルトを知ったのは、もういつのことだか覚えていない。川っぺりの記憶が最古か? 少なくともアカデミー以前に顔と名前の一致くらいはしていた。里の大人たちはあのウスラトンカチを蔑むように見下していたが、一部を除けば子供達は比較的うずまきナルトをどうにかして排除してやろう、とまではしていなかったように思う。おそらくドベの元々持つ何か。惹きつける何かがあったのだ。シカマルやチョウジ、キバと下らない悪戯に興じる姿を何度となく見たことがあるし、友達が一人も居なかったことは、だから、ないのだろう。
自分は、孤独ではなかった。うちはの人間というただそれだけで周りは構いたがった。ルーキーの中でも秀でていると、言われ続けた。興味もなかったが、今考えればそれが自身のアイデンティティを確立させるために必要だったのだろうと思う。興味も関心も、ないふりをしていただけだ。
うずまきナルトという奴は、ルーキーの中でもドベ中のドベだった。向こうは好敵手だ何だとほざいていたが、正直あのウスラトンカチに実践力で劣るなど有り得ないと、馬鹿にし切っていた。そりゃそうだろう。分身すら満足に出来ない、変化の術さえままならない、そんな奴に劣るなんて、有り得ない。
そのドベが実戦で頭の回る奴だと認識したのは果たしていつだったか。
影分身の使い方、タイミング、そこでも見せる意外性。いつの間にか、背中を預けられるようになっていた。そして、自分の力の成長速度の遅さに歯噛みした。
好敵手だと、あのウスラトンカチは言った。ライバルだというならもっと強くなれ、と思った日があった。強くなっていくナルトに、ドベのくせにと門違いな憤りを感じたこともあった。
そして、サスケは里を抜けた。もう、戻るつもりもなかった。けれど、それでも戻ったその理由は。
好敵手と、好敵手。それから。
※※※
とか、色々ね。
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