爽健美○の話題で盛り上がったんですよ

「他になんか買って来るもんあるー？…え？あぁ、お茶？お茶ね。オッケー。他には？は？月見草…売ってねえよ自販機だよ！…うん、はいはい、お茶二本でいいね。金払えよー？行って来まーす」

「お茶…俺は何飲もうかなー…」
「出てこない…」
「うわっ、なんだよこれ…」
「出てこないなぁ…」
「…」
「…あれ…？」
「？」
「あ…もしかして、自動販売機ですか…？」
「あー、はい」
「そうですか、すみません。私はまだ掛かりそうなんで、どうぞお先に…」
「あ、ども」
「はあ…」
「…て、んだよ…全部売り切れじゃねえか…」
「え、売り切れ？」
「ええ…ま、こんだけ買ったら当たり前か。…大変すねー。これ、持って帰んの」
「はい…でも、一番出て欲しい物が出ないんです…」
「売り切れになるまで買ってんのに、何がそんなに欲しいんです？」
「どくだみ、はぶ茶プーアールー」
「ああ、爽健美茶？」
「いえ、原材料が」
「無理でしょう」
「無理なんですか！？」
「そりゃあ、自動販売機ですし」
「ええ、ですから、原材料を」
「…は？」
「自動販売機って、お金入れたら好きな物が出てくるんですよね？」
「今の自動販売機はそこまで進化してるんですか？」
「違うんですか？」
「俺が知っているのとは」
「惜しい？」
「八割型間違ってます」
「お金入れる所？」
「十割間違いに染まりました」
「出てこないんですか？爽健美茶…」
「いや、爽健美茶は出て来…」
「の原材料…」
「あぁー…つか、なんで原材料なんて、買いに来たんですか？」
「ええ、ちょっと罰ゲームで」
「罰ゲームで原材料？」
「せめて『製造しろ』って言われた方が楽だったのに」
「爽健美茶を？」
「ええ」
「いや、そんなに楽じゃないと思いますよ？」
「原材料が自動販売機からでてくるのを待つのと製造するのはどちらが現実的でしょうか」
「製造でしょうね」
「自動販売機がもっと頑張ってくれればいいのに…」
「メーカーに頼んで下さいそういうことは」
「頼めば出て来ますか？」
「…さあ」
「無責任なこと言わないで下さいよ…！」
「すみません…」





そろそろケータイの中身を綺麗にしないと、未送信91件はちょっとねえ。