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 食堂の方から良い香りがして、次いでフクナガの怒声が飛んだ。唯単に飯の準備が出来たことを知らせているだけで、決して怒っているわけではないので『怒声』という表記は間違いかもしれないけれど、実際直は怒られているような気になってしまうから、強ち間違い、と言いきることは出来ない。

「秋山、ナオ!飯だよ!」

何気なく言われた言葉、他意も意味もない唯の名前。呼名された神崎直は、一瞬顔を上げ、そして俯き耳まで真っ赤に染めたかと思うと次の瞬間満面の笑みを携えて、再度顔を上げた。秋山がその様子を見て、半歩引く。百面相をしている少女に、声をかけた。

「…キミ、何にこにこしてんの?」

えへへ、笑う少女に、秋山は訝しむ。

「何でもないですよ」
「何でもないのに笑う奴が…ああ、キミがいたね…」

はい!褒めたわけでもないのに元気に返事をする子に、眉根の皺が深くなる。いつも訳の分からない子だけれど、今日は輪をかけて、だ。ドカドカと床を蹴る音がする。フクナガだろう。

「何やってんのよ、飯だっつってんのに…」
「あ、フクナガさん、すみません今行きます!」

目尻を下げて申し訳なさげに呟いく少女。まだ、彼女の顔には笑顔がある。

(まあ、泣いてるよりは、いいか)

理由はわからないけれど。





秋山さんが、私を追い越していった。私は口の中で何度も名前を繰り返す。また、耳まで赤くなるのが自分でもわかった。…別に、自分の名字が嫌い、なんて、そんなわけじゃない。ただ。ねえ、秋山さん、嬉しいんですよ。『アキヤマ、ナオ』の響きが。



**********


涼さんにあげる。いらないって?わかってるぜそんなこと…!

あ、意味分からない人で知りたい人居たらまあそれなりに訊いてください。(知りたくないって)


ちなみにフクナガは勿論原作版(ドラマ版フクナガも好きですが)



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