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2007.02.25 Sun 19:19:56
僕はどうした?
僕は誰だ?
僕は…
闇が統べる空間。
聴覚は、闇に鈍く踊らされ。
触覚は、闇に縛り付けられ。
視覚は、闇に遮られ。
嗅覚は、闇の薄暗い臭いだけを感じ取り。
味覚は、闇の前ではその価値すらない。
衰微した、闇の王国。
腐乱した、闇の王国。
混沌と困惑と惰性と堕落に満ちた。
奇跡のひと欠片は、闇の誘惑。
これは、悪い夢だと思う。
けれど頭のほんの片隅では、これが真実であり的であり自分の生けるべく世界であることを、知っている。
判っている。確信している。
父親は、優しい人だった。
母親は、元着付け教室の先生だった。
そして、今年(確か)12歳になる妹が一人居た。
俺は、その『家族』という括りの中で、ただ独り疎外された『(家族のような)他人』だった。
血は、どちらの親とも繋がっていた。けれど、血など関係するところは一つもない。
他人であろうとも、家族にはなれる。
というのも、詰まるところ、その逆もまた然りということになる。
幼い頃から、何かも判らない罪悪感に捕らわれ、何かも判らない苦しみを背負っていた。
例えば、針山の上を裸足で歩くような。
例えば、人を殺めてしまったような。
唯、今ここで話す事が出来るのは、所詮『例えば』の話だけであって、『例えば』は『絶対的確信』にはならない訳だが。
父は、俺を怖がっていた。
子どもである俺の何を?と聞けば、それは、俺の性格であったかも知れないし、何とも判らず、ただ恐怖心を持っていたのかも知れない。
俺に判るのは、ただ彼(父)が、俺を酷く畏怖していたことだけだ。
逆に母は事ある毎に俺を愛で、優しくしてくれた。
その愛に
おわらないからいっそ。
僕は誰だ?
僕は…
闇が統べる空間。
聴覚は、闇に鈍く踊らされ。
触覚は、闇に縛り付けられ。
視覚は、闇に遮られ。
嗅覚は、闇の薄暗い臭いだけを感じ取り。
味覚は、闇の前ではその価値すらない。
衰微した、闇の王国。
腐乱した、闇の王国。
混沌と困惑と惰性と堕落に満ちた。
奇跡のひと欠片は、闇の誘惑。
これは、悪い夢だと思う。
けれど頭のほんの片隅では、これが真実であり的であり自分の生けるべく世界であることを、知っている。
判っている。確信している。
父親は、優しい人だった。
母親は、元着付け教室の先生だった。
そして、今年(確か)12歳になる妹が一人居た。
俺は、その『家族』という括りの中で、ただ独り疎外された『(家族のような)他人』だった。
血は、どちらの親とも繋がっていた。けれど、血など関係するところは一つもない。
他人であろうとも、家族にはなれる。
というのも、詰まるところ、その逆もまた然りということになる。
幼い頃から、何かも判らない罪悪感に捕らわれ、何かも判らない苦しみを背負っていた。
例えば、針山の上を裸足で歩くような。
例えば、人を殺めてしまったような。
唯、今ここで話す事が出来るのは、所詮『例えば』の話だけであって、『例えば』は『絶対的確信』にはならない訳だが。
父は、俺を怖がっていた。
子どもである俺の何を?と聞けば、それは、俺の性格であったかも知れないし、何とも判らず、ただ恐怖心を持っていたのかも知れない。
俺に判るのは、ただ彼(父)が、俺を酷く畏怖していたことだけだ。
逆に母は事ある毎に俺を愛で、優しくしてくれた。
その愛に
おわらないからいっそ。
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