鬼喰

鬼。鬼。鬼だ。鬼が来るよ。
逃げて。逃げて。どこまで。どこまで？
逃げて。お家はどこ。どこ？
鬼が来るよ。後ろにいるよ。笑っているよ。

友達になろう。

なれないよ。どうして。どうして？
君は鬼だから。関係あるもんか。
関係あるさ。何故。なぜ？
僕は君と笑ってあげるのに。
僕は君と友達になれる。
僕は君を嫌わない。
僕は君が好きだよ。

う　そ。うそ。嘘だ。

手を取る事の赦されない　誰よりも深い絆を持っているのに　誰も判ってはくれない　それが運命　それがさだめ　それが真実　消えてしまえばいいのに

僕と君とは友達だよ。

鬼。鬼。鬼だ。鬼が来るよ。
ほうら、角が生えている。
そら、そら、食われてしまうよ。食われてしまう。

食われやしないよ。
思い出したんだ。









『嗚呼そうかお前も鬼だった』



おに。おに。おにだ。おにがくるよ。
とをおしめ。かんぬきをおかけ。ふとんにおもぐり。

おにがきたよ。



友達になれると言ったのは決して嘘ではなかったけれど

僕と君は違いすぎたんだ　知って居たのは君だけで

だから

おにになった　あのこがくるよ。



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たいとるはべつにあれ、から取ったわけではないですよ。ええ、はるかさんだいすきですがね。ええ。かんちゃんもらぶいですが。ええ。