カレンダー
カテゴリー
最新CM
リンク
最新記事
(09/04)
(02/27)
(03/12)
(03/02)
(01/04)
最古記事
アーカイブ
ブログ内検索
2025.01.18 Sat 21:21:39
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
2007.01.26 Fri 23:46:16
乗りかかった船だ。
責任感、というやつ、だ。多分。
ちょこん、と座った金色は、座ったは良いけれど心地悪いのか尻を上げては座布団に座りなおす、と延々と繰り返していて、目の前に、此方はおとなしく座って出された茶をこれまたおとなしく飲んでいる桃色の髪をした元マンセル仲間といえば、なにやら汗、恐らくは冷や汗だろうが、そんなものをかいていて、それは珍しい事なのだ。
だから、ただ事ではない、と、そう思った。
というか、ひよこ髪のウスラトンカチが小さくなっている時点でもうただ事ではないのだけれど、それはそれ、ドベのことだからなにか、やらかしたんだろう、と、思ったのだ。
ドベのウスラトンカチが、何か、を。
「で、コイツはどうしてこんなことになっているんだ?」
茶を受け皿に置き、机の上に申しわけ程度に置いてあった俺は食わない饅頭をサクラが取ろうとした時に、たまっていたものを吐き出した。
此処に来て、もう30分だ。
その間にもウスラトンカチはきゃいきゃい言いながら部屋の中を走り回ってふでに壺を三つ程破壊してくださったし、茶はポット三杯分くらいなくなっていて、それはほぼ全てサクラの腹に収まっている。
その度に自分は湯を沸かしに行っているのだ。
たった、30分の間に。
「おい」
黙りこくってしまったサクラに、詰め寄る。
どうせ、ウスラトンカチが何かしたんだろう。何をしたんだ?
「・・・・・あー・・・・・・・ほら、医療忍者でしょ」
「あ?」
「私」
突然だ。
何と関係しているのかわからないけれど、サスケはとりあえず『ああ』、となんとも情けない返事を返しておく。
サクラが、いつものように、饒舌になった。
ここで気付けばよかったのだ。そうすれば、まあ、なんとかウスラトンカチだって追い出す、というか、サクラと共に放り投げることも出来た。
子供になっているこいつは、どうせ俺よりもサクラを選ぶのだろうから『俺に泣きついてきて手放せなくなる』などという事は危惧しなくてもすむ。
だから、ここで気付けばよかった。
「私、医療忍者でしょ。やっぱり、実験とかもするのね。ほら、判るでしょ?何回かサスケ君も実験台にしたから。そう、でね、今回作ってたのは、まあ、ありきたりっちゃあありきたりなんだけど、精神はそのままで肉体だけを幼くさせて、スパイとして送り込めるような代物なの。前にも作ってたけど、あれはキバに飲ませて失敗作だったことが判ったからーっていうか、精神だけが幼くなって肉体そのままの薬とか、きもちわるいだけよね。ああ、それで、今回は液体じゃなくて、固体にしてみよう、って思ったのよ。なんていうか、錠剤、みたいなのじゃなくて、お菓子系のね。チョコレートに混ぜてたのよ。出来たから。その薬が、出来たの。で、チョコレートに、混ぜたの。でね、ナルトに食べさせたのよ。勿論、期待される効果とかも本人に確認させた上で。だけどね、私、忘れてたのよ。その、食べさせたチョコレートには、昔遊びで作った完璧な『子供返り』の薬が既に混ぜ込んであった事。そんなわけで、これが事の顛末ね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・は・・・・・?」
息もつかせぬ長文に、普段無口な男は勝てるはずもない。
『はー、すっきりしたー!じゃ、私まだ後片付けとか残ってるから帰るわね!ナルト、宜しくー』と、本当にすっきりした顔で煙だけを残していなくなった少女のいた場所を呆けた顔で眺めていると、横では吃驚したような顔をしたひよこが固まっていた。
おい、と声をかければとたんに泣き喚く。
怒鳴ろうにも、今回はこいつが悪いわけではないのだ。
ないので、『自業自得だ』ということもできない。
そういうことで、サスケは小さくなったナルトを預かる事にあいなった。
だからそれは、責任感だ。
乗りかかった船だ。
「どうしろっていうんだ・・・・・・・・」
責任感だ。
ああ、俺が何をした。
責任感、というやつ、だ。多分。
ちょこん、と座った金色は、座ったは良いけれど心地悪いのか尻を上げては座布団に座りなおす、と延々と繰り返していて、目の前に、此方はおとなしく座って出された茶をこれまたおとなしく飲んでいる桃色の髪をした元マンセル仲間といえば、なにやら汗、恐らくは冷や汗だろうが、そんなものをかいていて、それは珍しい事なのだ。
だから、ただ事ではない、と、そう思った。
というか、ひよこ髪のウスラトンカチが小さくなっている時点でもうただ事ではないのだけれど、それはそれ、ドベのことだからなにか、やらかしたんだろう、と、思ったのだ。
ドベのウスラトンカチが、何か、を。
「で、コイツはどうしてこんなことになっているんだ?」
茶を受け皿に置き、机の上に申しわけ程度に置いてあった俺は食わない饅頭をサクラが取ろうとした時に、たまっていたものを吐き出した。
此処に来て、もう30分だ。
その間にもウスラトンカチはきゃいきゃい言いながら部屋の中を走り回ってふでに壺を三つ程破壊してくださったし、茶はポット三杯分くらいなくなっていて、それはほぼ全てサクラの腹に収まっている。
その度に自分は湯を沸かしに行っているのだ。
たった、30分の間に。
「おい」
黙りこくってしまったサクラに、詰め寄る。
どうせ、ウスラトンカチが何かしたんだろう。何をしたんだ?
「・・・・・あー・・・・・・・ほら、医療忍者でしょ」
「あ?」
「私」
突然だ。
何と関係しているのかわからないけれど、サスケはとりあえず『ああ』、となんとも情けない返事を返しておく。
サクラが、いつものように、饒舌になった。
ここで気付けばよかったのだ。そうすれば、まあ、なんとかウスラトンカチだって追い出す、というか、サクラと共に放り投げることも出来た。
子供になっているこいつは、どうせ俺よりもサクラを選ぶのだろうから『俺に泣きついてきて手放せなくなる』などという事は危惧しなくてもすむ。
だから、ここで気付けばよかった。
「私、医療忍者でしょ。やっぱり、実験とかもするのね。ほら、判るでしょ?何回かサスケ君も実験台にしたから。そう、でね、今回作ってたのは、まあ、ありきたりっちゃあありきたりなんだけど、精神はそのままで肉体だけを幼くさせて、スパイとして送り込めるような代物なの。前にも作ってたけど、あれはキバに飲ませて失敗作だったことが判ったからーっていうか、精神だけが幼くなって肉体そのままの薬とか、きもちわるいだけよね。ああ、それで、今回は液体じゃなくて、固体にしてみよう、って思ったのよ。なんていうか、錠剤、みたいなのじゃなくて、お菓子系のね。チョコレートに混ぜてたのよ。出来たから。その薬が、出来たの。で、チョコレートに、混ぜたの。でね、ナルトに食べさせたのよ。勿論、期待される効果とかも本人に確認させた上で。だけどね、私、忘れてたのよ。その、食べさせたチョコレートには、昔遊びで作った完璧な『子供返り』の薬が既に混ぜ込んであった事。そんなわけで、これが事の顛末ね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・は・・・・・?」
息もつかせぬ長文に、普段無口な男は勝てるはずもない。
『はー、すっきりしたー!じゃ、私まだ後片付けとか残ってるから帰るわね!ナルト、宜しくー』と、本当にすっきりした顔で煙だけを残していなくなった少女のいた場所を呆けた顔で眺めていると、横では吃驚したような顔をしたひよこが固まっていた。
おい、と声をかければとたんに泣き喚く。
怒鳴ろうにも、今回はこいつが悪いわけではないのだ。
ないので、『自業自得だ』ということもできない。
そういうことで、サスケは小さくなったナルトを預かる事にあいなった。
だからそれは、責任感だ。
乗りかかった船だ。
「どうしろっていうんだ・・・・・・・・」
責任感だ。
ああ、俺が何をした。
PR
Comments
Trackbacks
TRACKBACK URL :