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2008.08.23 Sat 22:08:23
ジャングルメイツの良いところというかなんというか、は、弄ばれているところに気付かないところだ。と、ハレは弄ぶ筆頭を割と冷静な目で見るのだった。
筆頭であるグゥの前にはテレビが置いてあり、映し出されるのは、ビーチである。これって盗撮じゃないのか、はグゥによるボディーブローで沈黙させられた。盗撮紛いのそれは、ちょうどクライヴを映し始めたところだ。なんつうか、アレっぽい。火曜日の夜9時からやってる、アレっぽい。
「これからあの色欲魔クライヴの隣に女を放ちます。チラ見するごとにポイントが加算されます」
「加算されるとどうなるんだ?」
グプタがどこか楽しげに問いかける。少女はニヤリと、口角を上げたあのニヒルな笑顔で呟いた。
「さあ……な……」
そのいい笑顔の先に待つ罰ゲーム的なものや、そもそもあそこに放たれる女の出どころなど最早考えたくもないハレはいつものごとく、なんでこんなことになっちゃったんだ、と、頭を抱えていた。
火曜日の夜の
先生がこっちかっこ都会かっことじに来るらしいからちょっと会いに行ってくるわね~、とICレコーダーに吹き込まれた声をハレが聴いたのは、それが吹き込まれ、机に置かれてから果たしてどれだけの時間が経ってからだろうか? スポーンと頭からポクテを産んだハレは数秒後、絶叫した。
「母さぁああぁぁあああん!!!!!??????」
自室のドアを蹴破らんばかりの勢いで飛び出し、屋敷内を朝っぱらからドタバタと走り回るハレにメイド達はおはようございますハレ様、と返事など期待しない挨拶をする。一応走りながらもオハヨウと片言で叫ぶハレに、メイド達はハレ様は朝から元気がよろしくて、と笑顔を零すのだったが、ハレはそれどころではない。一向に見つからない母親ウェダはやはり既に屋敷を出た後だったようだ。
どうしよう、どうしよう、母さんが! 一人悩む少年に声をかけたのは、ウェダ狂の使用人だった。
「ハレ様、おはようございます。どうかいたしましたか? そんな汗をかいて、息まで荒くして……どこか具合でも?」
母さんが、の「か」まででかかった辺りで、ハレの思考にストップがかかった。待て、ハレ。ここでベルに、母さんが保健医のところに行った旨を話したところで話がややこしくこそなれどまとまる訳がないだろう。ここは穏便に切り抜けてグゥを探、ハレ様?
「あ、ベルごめん、なんでもないんだ、」
「そうですか? 大きな声でお嬢様をお呼びになっていたようですが」
「やー、その、……母さんが居なくなる夢を見ちゃってさ……」
必死に子どもを演じる子どもに、ベルはそれとは気付かずに、大人ぶっているハレ様もやっぱり子どもなんですわね。などと悠長なことを言っている。お嬢様なら、お部屋で書き物をするから絶対絶対ぜーったい邪魔しないでよ! と今朝早くから籠もってらっしゃいますよ。
「あ、そ、そうなんだあははーそういえばまだ母さんの部屋見に行ってなかったよー」
頭の後ろを掻くように手をやるハレのそのまさに手中。そこには例のICレコーダーがあったが、それはすこん、と小さな音を立ててカーペットに落ちた。あ、と声を出したハレの後ろ、ICレコーダーを覗くようにするベル。ハレ様そんなもの持ってらっしゃったんですか? に、か、母さんのだよ、と、落ちたそれを拾いながら言おうとしたハレよりも先に、その機械を拾う手があった。あ、ありがとうー。顔を上げたハレの目線の先には、いい笑顔。グゥは、クスリと笑った。
「かッ返せグゥ!」
「ほほぅ」
グゥのもう片方の手がハレの頭を掴む。
「せっかく拾ってやったのにその言いぐさ……か……」
「だから、ありがとうって……」
聞こえんな。ッお前その顔明らかに聞こえてんだろグゥ! 言い切る前に、カチリと機械音がした。
「ハレ様?」
先生がこっち(都会)に来るらしいからちょっと会いに行ってくるわね~
「ム、手が滑ったようだな」
お前はそんなに俺をいじりたいのか俺の苦労は無視かシカトかぁあぁあぁああ! 叫ぶハレの肩を叩く少女の指先が、後ろ、正しくはハレの後ろを指す。気圧されるような気配に泣きたいハレだ。
「お、お、お、お、お、お、お、お、」
ちらりと、後ろを振り返るハレ。やはりそこには見たくないものが居た。
「お嬢様アァァァアアァアァ!!!!!!!」
お前のせいだバカー! 全部グゥのせいですか嫌だ嫌だ昨今の子どもは自分の否を認めないんだから。オレの否ってなんだICレコーダー落としたことか……!
もう、母さんもベルもほったらかしにして子どもらしく友達と遊びに行きたい……。
ウェダのことになると少年のことなど考えてくれないベルである。ギッと一度恐ろしい笑顔を顔面に貼り付けたベルは、そのままニーッコリと言った。
----
あっはっは放置プレイだたよそれにしても驚くほどつまんねえなこれorz
筆頭であるグゥの前にはテレビが置いてあり、映し出されるのは、ビーチである。これって盗撮じゃないのか、はグゥによるボディーブローで沈黙させられた。盗撮紛いのそれは、ちょうどクライヴを映し始めたところだ。なんつうか、アレっぽい。火曜日の夜9時からやってる、アレっぽい。
「これからあの色欲魔クライヴの隣に女を放ちます。チラ見するごとにポイントが加算されます」
「加算されるとどうなるんだ?」
グプタがどこか楽しげに問いかける。少女はニヤリと、口角を上げたあのニヒルな笑顔で呟いた。
「さあ……な……」
そのいい笑顔の先に待つ罰ゲーム的なものや、そもそもあそこに放たれる女の出どころなど最早考えたくもないハレはいつものごとく、なんでこんなことになっちゃったんだ、と、頭を抱えていた。
火曜日の夜の
先生がこっちかっこ都会かっことじに来るらしいからちょっと会いに行ってくるわね~、とICレコーダーに吹き込まれた声をハレが聴いたのは、それが吹き込まれ、机に置かれてから果たしてどれだけの時間が経ってからだろうか? スポーンと頭からポクテを産んだハレは数秒後、絶叫した。
「母さぁああぁぁあああん!!!!!??????」
自室のドアを蹴破らんばかりの勢いで飛び出し、屋敷内を朝っぱらからドタバタと走り回るハレにメイド達はおはようございますハレ様、と返事など期待しない挨拶をする。一応走りながらもオハヨウと片言で叫ぶハレに、メイド達はハレ様は朝から元気がよろしくて、と笑顔を零すのだったが、ハレはそれどころではない。一向に見つからない母親ウェダはやはり既に屋敷を出た後だったようだ。
どうしよう、どうしよう、母さんが! 一人悩む少年に声をかけたのは、ウェダ狂の使用人だった。
「ハレ様、おはようございます。どうかいたしましたか? そんな汗をかいて、息まで荒くして……どこか具合でも?」
母さんが、の「か」まででかかった辺りで、ハレの思考にストップがかかった。待て、ハレ。ここでベルに、母さんが保健医のところに行った旨を話したところで話がややこしくこそなれどまとまる訳がないだろう。ここは穏便に切り抜けてグゥを探、ハレ様?
「あ、ベルごめん、なんでもないんだ、」
「そうですか? 大きな声でお嬢様をお呼びになっていたようですが」
「やー、その、……母さんが居なくなる夢を見ちゃってさ……」
必死に子どもを演じる子どもに、ベルはそれとは気付かずに、大人ぶっているハレ様もやっぱり子どもなんですわね。などと悠長なことを言っている。お嬢様なら、お部屋で書き物をするから絶対絶対ぜーったい邪魔しないでよ! と今朝早くから籠もってらっしゃいますよ。
「あ、そ、そうなんだあははーそういえばまだ母さんの部屋見に行ってなかったよー」
頭の後ろを掻くように手をやるハレのそのまさに手中。そこには例のICレコーダーがあったが、それはすこん、と小さな音を立ててカーペットに落ちた。あ、と声を出したハレの後ろ、ICレコーダーを覗くようにするベル。ハレ様そんなもの持ってらっしゃったんですか? に、か、母さんのだよ、と、落ちたそれを拾いながら言おうとしたハレよりも先に、その機械を拾う手があった。あ、ありがとうー。顔を上げたハレの目線の先には、いい笑顔。グゥは、クスリと笑った。
「かッ返せグゥ!」
「ほほぅ」
グゥのもう片方の手がハレの頭を掴む。
「せっかく拾ってやったのにその言いぐさ……か……」
「だから、ありがとうって……」
聞こえんな。ッお前その顔明らかに聞こえてんだろグゥ! 言い切る前に、カチリと機械音がした。
「ハレ様?」
先生がこっち(都会)に来るらしいからちょっと会いに行ってくるわね~
「ム、手が滑ったようだな」
お前はそんなに俺をいじりたいのか俺の苦労は無視かシカトかぁあぁあぁああ! 叫ぶハレの肩を叩く少女の指先が、後ろ、正しくはハレの後ろを指す。気圧されるような気配に泣きたいハレだ。
「お、お、お、お、お、お、お、お、」
ちらりと、後ろを振り返るハレ。やはりそこには見たくないものが居た。
「お嬢様アァァァアアァアァ!!!!!!!」
お前のせいだバカー! 全部グゥのせいですか嫌だ嫌だ昨今の子どもは自分の否を認めないんだから。オレの否ってなんだICレコーダー落としたことか……!
もう、母さんもベルもほったらかしにして子どもらしく友達と遊びに行きたい……。
ウェダのことになると少年のことなど考えてくれないベルである。ギッと一度恐ろしい笑顔を顔面に貼り付けたベルは、そのままニーッコリと言った。
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あっはっは放置プレイだたよそれにしても驚くほどつまんねえなこれorz
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