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「娯楽ねえ…。お前の娯楽が俺に合わないだけじゃねえか?」
「わたしの娯楽は一般的にいう娯楽だよ。ゲームをしたり読書をしたり仕事をしたり」
「最後の一つには同意しかねます」

 ジョーカーが邪眼でクイーンを射抜いた。男が後ろで、やれやれ、と肩を竦める。

「安心してくれよ、男よりは女の方が好きだぜ、俺は」
「そこに女がいなければ男だってかまわないのにか? 戯れ言はその辺りにして、ゲストルームに引っ込んでくれないか。ついでにそのまま出て来ないでくれるとありがたいんだが」

 ちらりとクイーンを見た男は、興味をジョーカーに移す。聞く気はないようだ。ジョーカーの瞳に似た漆黒には、少し赤みがさしている。

「ジョーカー君、君はクイーンのパートナーになってどのくらいかな?」
「おい、」
「俺の名前はおいでもあの男でもその男でもない」

 ギリ、と歯を軋ませるクイーンは、眉間に皺を寄せると忌々しそうに呟いた。

「シエル・パラディーゾ」
「何でしょうか、女王陛下?」
「言うことを聞くんだ。ここは、わたしの屋敷だ」

 仰せのままに、女王陛下。くっく、と喉を鳴らした男は、音もなく扉をあけると、部屋から出ていった。

「ジョーカー君」
「なんですか?」
「疲れたよ…。お風呂に入ってゆっくりしたいな…」

 うなだれたクイーンに、ジョーカーは手を伸ばした。

*******

意味合い的には、天国とか聖地な感じで(´∀`)
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