犬面

よきこときく。
(良き事聞く)
あわせたかがみにうつるのは。
(合わせた鏡に映るのは)
ししゃにたがわぬおのがかんばせ。
(死者に違わぬ己が顔)
くずれちる。
(崩れ散る)
そのとびまうかけらとかけら。
(その飛び舞う欠片と欠片)
ゆびきることをひるまぬと。
(指切る事を怯まぬと)


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いぬがみけ。
すけきよさんすきやー。

わっくん。

絶対少年がみたいー。

ひさしぶりにみたいー。

束

ストーブで燃えた
あなたとの約束
一枚の紙切れ
ストーブで燃えた
あなたは帰らない

あなたとの約束
もう叶わない

つばめ。

つばくらめ。

うみをとぶ。

つばくらめ。

はなさそふ。

つばくらめ。

ゆめをみる。

つばくらめ。

いつおちる。

Grow

グロウ
グロウ
スピーカーから聞こえる声

グロウ
グロウ
ブラウン管の中の人

グロウグロウ
歪なラジオ

グロウ
グロウ
ビルの陰間

グロウ
グロウ
グロウ

均衡

崩れかけた均衡を取り戻す為には
例えば。
例えるとするなら何が必要だろう？
別れ
出会い
突き放して
それでも

ああ。
それでも、崩れかけた均衡はそのままだ。
崩れかけたまま。

崩れかけた均衡は取り戻す事が出来ないから

それなら、崩れない均衡をもう一度作るのだ。


それが、別れだったり、出会いだったりする。

判ったら、軽くなった。

成れの果て

明け広げた性格に
どうにかして慣れようと
いつの間にか
笑うことを覚えていた
いつからか無くしていた
その柔らかい気持ちに
どうしようもなく
胸が苦しくなって

気付いた頃には
時既に遅し
とか言うやつだ

明け広げた性格に
どうにかして慣れようと
いつの間にか
笑うことを覚えていた
手を引かれて
辿った道は
昔見た茶色と一緒だったけれど
昔は見えなかった
遠い道まで
見渡す事が出来るようになった


詰まりは
成長だ

甘受

甘えてしまえ。
どうせなら

そこはかとなく
陥りやすい洞穴に
嵌ってしまった
俺たちには
もしかしなくても
絶対的な
救いはありえない
ならば
そこにあるものに
甘えてしまえ
それがもしかすれば
救いになる


かもしれない
もしかすれば
ほんの少しの

愛

一体何が違うというのだろう？
お前は俺が好きで
俺はお前を愛してる
一体何が違うというのだろう？

そこに愛はあるだろうに。

犀

手を上げて叫ぼうじゃないか。
君がすきなのだ。
手を上げて祈ろうじゃないか。
誰よりも君の平和を。

あぁどうしたことだろう。
目の前が白い靄だ。

手を上げて謝るよ。
君よりも先にいなくなる僕を。