カレンダー
カテゴリー
最新CM
リンク
最新記事
(09/04)
(02/27)
(03/12)
(03/02)
(01/04)
最古記事
アーカイブ
ブログ内検索
2025.01.20 Mon 23:40:45
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
2009.07.28 Tue 12:08:43
ギリコギリコ音して、そッち見たら、建て付けの悪ゥい扉がなってるわけ。これ、ヤーァな予感の始まりね。寧ろ初まり? もーソレコソドッチダッテカマワンわけだけれども。でもって、扉があいちまッた。これ、予感的中ゥー。
ぐだぐだと机に突っ伏すその姿に、溜め息混じりに珈琲を煎れてやる。いつも思っているのだが、薫りは出来る限りブラックで、だけど色は白っぽくなきゃヤだ市販のちっちゃなミルクはミルクなんて名ばかりの添加物の塊だからヤだ、なんて、ど、ん、だ、け、だ、ナァールゥートォーッアンタねェ、添加物なんてたぁっくさぁん日常の食事に取り入れてンでしょ、こンのラーメン狂、インスタントナメんじゃないわよ! もう死んだってそう簡単にゃ腐りもしないっつうの! はァーッ、……そして角砂糖は六ツだそうだ。溶けやしない。もう一人の客人は、何も入れないただのブラック。偶にどころか一度も見たことないこのお客人。依頼人ならカム、オン。お菓子だって出しますよ。そうでないならお帰り下さいませ。お菓子? 何それ美味しいの? だ。顔が幾らか宜しかろうとも、お金を落としていただけなくちゃあ、こちとら経理は火の車。本当は珈琲なんて煎れないで水道水突き出してやりたいくらいよ。等という思いは胸の内に秘めて、サクラは珈琲を汚い机に置いた。ナルトは未だに机に頭を傾けている。
「人様がいらしたとき位、机に懐くの辞めたら如何ですか」
つうか辞めなさい。真っ黄色の頭を後ろから引っ掴むようにして上げさせる。紺碧は据わりこんでいるから相手の精神衛生上どちらが好いかは明言出来ないけれど、机にベッタリよりはマシだろう。で。
「サスケさん、でしたっけ? 御用は何でしょうか」
「あー。サクラちゃんコイツ追い返していーってばよー」
「よかあないでしょ。なあに、知り合い?」
「友達未満知り合い未満顔見知り?」
俺がまだ青臭い餓鬼だった頃に袖を少ぅし振り合った位の縁だってばよ。お前は相変わらず頭弱ェな、袖振り合うも多生の縁、意味解ってねえだろ。手前ェも相変わらずムカつくな、学生時代にちーっと拘らっただけの癖にこんなとこまで何の御用ですかってばよー、どんな御用でも訊いてなんかやらねえけど聞いて、くらいならやるぜウチハサスケサマ?
ゴッと音がして、つい先まで珈琲を載せていた盆がナルトの頭にクリーンヒットした。させたのは言わずもがな、サクラである。
「団扇って言ったら、大財閥の御子息じゃないの!」
アンタどこにこんなカモ基お客様隠してたのよ! デモサクラちゃんソイツ次男坊だってばよ……?
要は、何でも屋なのである。電球の付け替え、気乗りしない見合いの替え玉そして破談、探偵の真似事、子供の遊び相手。法に触れなければ基本的には何でもやる。金はまあ、気持ち。大抵サクラちゃんが口八丁手八丁で気持ちより多めに頂いているが、それでも事務所は火車からの乗り換えが出来ない。如何せん、依頼人がいらっしゃらないのだ。
ぐだぐだと机に突っ伏すその姿に、溜め息混じりに珈琲を煎れてやる。いつも思っているのだが、薫りは出来る限りブラックで、だけど色は白っぽくなきゃヤだ市販のちっちゃなミルクはミルクなんて名ばかりの添加物の塊だからヤだ、なんて、ど、ん、だ、け、だ、ナァールゥートォーッアンタねェ、添加物なんてたぁっくさぁん日常の食事に取り入れてンでしょ、こンのラーメン狂、インスタントナメんじゃないわよ! もう死んだってそう簡単にゃ腐りもしないっつうの! はァーッ、……そして角砂糖は六ツだそうだ。溶けやしない。もう一人の客人は、何も入れないただのブラック。偶にどころか一度も見たことないこのお客人。依頼人ならカム、オン。お菓子だって出しますよ。そうでないならお帰り下さいませ。お菓子? 何それ美味しいの? だ。顔が幾らか宜しかろうとも、お金を落としていただけなくちゃあ、こちとら経理は火の車。本当は珈琲なんて煎れないで水道水突き出してやりたいくらいよ。等という思いは胸の内に秘めて、サクラは珈琲を汚い机に置いた。ナルトは未だに机に頭を傾けている。
「人様がいらしたとき位、机に懐くの辞めたら如何ですか」
つうか辞めなさい。真っ黄色の頭を後ろから引っ掴むようにして上げさせる。紺碧は据わりこんでいるから相手の精神衛生上どちらが好いかは明言出来ないけれど、机にベッタリよりはマシだろう。で。
「サスケさん、でしたっけ? 御用は何でしょうか」
「あー。サクラちゃんコイツ追い返していーってばよー」
「よかあないでしょ。なあに、知り合い?」
「友達未満知り合い未満顔見知り?」
俺がまだ青臭い餓鬼だった頃に袖を少ぅし振り合った位の縁だってばよ。お前は相変わらず頭弱ェな、袖振り合うも多生の縁、意味解ってねえだろ。手前ェも相変わらずムカつくな、学生時代にちーっと拘らっただけの癖にこんなとこまで何の御用ですかってばよー、どんな御用でも訊いてなんかやらねえけど聞いて、くらいならやるぜウチハサスケサマ?
ゴッと音がして、つい先まで珈琲を載せていた盆がナルトの頭にクリーンヒットした。させたのは言わずもがな、サクラである。
「団扇って言ったら、大財閥の御子息じゃないの!」
アンタどこにこんなカモ基お客様隠してたのよ! デモサクラちゃんソイツ次男坊だってばよ……?
要は、何でも屋なのである。電球の付け替え、気乗りしない見合いの替え玉そして破談、探偵の真似事、子供の遊び相手。法に触れなければ基本的には何でもやる。金はまあ、気持ち。大抵サクラちゃんが口八丁手八丁で気持ちより多めに頂いているが、それでも事務所は火車からの乗り換えが出来ない。如何せん、依頼人がいらっしゃらないのだ。
PR
Comments
Trackbacks
TRACKBACK URL :